少年サンデー公式ガイドハヤテのごとく!レビュー:1600円は高いって!
ハヤテのごとく!―少年サンデー公式ガイド (少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 畑健二郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/06/18
- メディア: コミック
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ハヤテにFateネタが多くてついて行けなかった僕ですが、徐々について行けるようになってきました。というタイミングで発売されたハヤテのごとく!公式ガイドのレビューです。
えっと、肯定的なレビューではありませんが、必ずしも否定しているわけではありませんので、その旨ご了解いただいてから続きをクリックしていただければ、と思います。
カラーページの多さが価格につながったことと思いますが。
正直、このボリュームは拍子抜け。「かってに改蔵」のオフィシャルファンブック・「かってに研究しやがれBOOK」(1300円)クラスの元ネタ解析(畑先生監修)でもあれば1600円でも十分満足だったんですが…。
いや、本誌で見ていない時期のカラーを見れるのはうれしいですし、ヒナギクの水着ピンナップは神だと思います。特に、アニメのヒナギクより原作のヒナギクの方が好きな僕には、この前のアニメディア表紙以上のものがあったりました。それに、畑先生の仕事量を考えると悲惨なことこの上ないとも思います*2
でも、でもさ!この薄さで1600円はないって!!
表紙カバー裏の怪
まっ、まさかの「世紀末伝説マジカル☆デストロイ」!!!吹いた。表紙の裏に神様の姿がないのが残念でした。
幻の読み切りがようやく読めました。―――が。
KONAMIを敵に回したあのセリフは差し替えられました*3。まあ、アニメでKONAMIがスポンサーになったことそのものが話題になったのはコレが元だったわけですので、差し替えは妥当な判断だとも思いますが。思いますが。それでもそのまま収録して欲しかった!
「―――そして伝説へ」になってほしかった!*4どうせならKONAMIも
「はっはっは、注釈入れてくれるならどうぞどうぞやってください。あのときのことは水に流しますから。」
とか言うような太っ腹なところを見せて欲しかった!
まあコンマイじゃな。ねーよな…。
あ、読み切りの感想?そんなの、マリアさんじゅうななさいの原点ここにあり!の一言に尽きるでしょ。それ以外は割とどうでもいいと言えばどうでもいいというか。あ、クラウスの出番が多いのが意外でした。というか、マリアさんにツッコミを入れれるようなキャラだったんですねクラウスは!連載でもそのくらいになれればいいですね。その前に出番がなくてフェードアウトしそうですが。
バックステージの抜粋なんてできるのは、畑先生ならではですね。
本当に、連載開始時からずっっっっっっと欠かさずまんが家バックステージを更新し続けている畑先生の作品だからこそできる芸当だと思いました。まあ、僕たちにとっては畑先生の今から見たそのころのコメントの方が重要ですが。
久米田先生―――先にトーハンでTOP10入りされたり先にアニメ化されたりして悔しいかとは思いますが、せっかくの門下生なんですから、ご祝儀くらいあげましょうよ…。
Dollはどうでもよかったけれど。
事前にサンデーで出ていたドールの画像がFFVIIのニブルヘイムでのクラウドとティファのムービーにそっくりだったところが、実は第38話(4巻7話)*5のシーンだったなんて…。このライティングだとどこからどう見てもFFVIIなんですが、違ったのかそれとも原作自体がニブルヘイムのムービーを元ネタにしていたのか…。原作からそういうイメージは受けなかったんですが。本当のところどうなんですか畑先生?
座談会
なんだか畑先生の人となりがすごくわかったのがこの座談会だったと思います。ってか、毎週アフレコ見に行ったりシナリオの会議に出たりって、相当忙しいんじゃないかと思うんですが。でもなんとなくわかる気もします。
よく、ハヤテとの比較に「魔法先生ネギま!」が上がってきますが、その作者である赤松先生との違いがよくわかった座談会でもありました。赤松先生はマンガ以外のメディアミックスにはノータッチな先生ですよね。スタッフにおまかせ的な部分が強い原作者であると言えます。一方の畑先生は、メディアミックスに対してすごく積極的に関わっているなあ〜という印象。むしろ関わりすぎじゃね?くらいな気もするwwwでも、まあ読者に積極的に情報開示するところなんかを含めて、このサービス精神が畑先生の根幹なのかなと思いました。
この座談会は普通におもしろかったです。
キャラクタ特集
微妙…。まあ、畑先生のコメントは読み応えがあるというか、相変わらず読者に情報を与えて妄想させるのが好きな人だなあと。
すべてを手に入れているという状況の中で、欲しいものが何一つ手に入らない
p89、ナギに関するコメント
なんというか、紫子を思い出します。
ナギの3人しかいない友人の1人なのですが結局3人目がまだ出てきていないので
p92、咲夜に関するコメント
131話のワタルの「4人しかいない幼なじみ」の謎がこれで一部解けたような感じもします。
ハヤテにとって彼女はあるものの象徴であり、それはヒナギクと対を成しています。
p94、西沢さんに関するコメント
この物語において西沢さんと同じくあるものの象徴として描いています。
p94、ヒナギクに関するコメント
この二つはあとでじっくり考えようと思ったコメント。なんとなくid:tanabeebanatさんがこの答えを持っていそうな気がします*6が、自分でも深めてみたいものでした。これは最近ちょっとネタ切れ気味な中で収穫でした。
牧村さんにコメントがないのが残念でしたね。http://blog.hinayume.net/のkeiさんに合掌。
サブタイトルの元ネタ
公式でこれをやるなら、各話のサブタイトルだけじゃなくてちゃんと本編内の元ネタもやって欲しかったと思うのです。サブタイトルなら、http://hw001.gate01.com/hayatenogotoku/さんやハヤテのごとく! - Wikipediaがあるし、まあ僕がこき下ろした「ハヤテのごとく!の秘密」という本でだってやってるわけですし。まあ全部やったらよいでないというかページ数増えすぎるということなんでしょうが、ハヤテ以上に元ネタが多かった「かってに改蔵」ではやっていたのに…という気持ちが強いです。
マジ☆デス
やりすぎだろ常識的に考えて…。いや、おもしろかったけど。あらすじ読んでも理解できませんが。12次元って何!?x、y、z、tのあとには何がくるの!?
総評
ハヤテファンなら買っていいと思うんですよ。おもしろいと思っても、なんだよこのくらいかよと思っても、どちらにせよサイト持っている人ならネタになるし、ハヤテってそういう性格も持っているんじゃないかと思いますし。
ただ、この本をきっかけにしてハヤテのごとく!を薦めるのは難しいよなあ…とすごく思うんですよ。まあこれをきっかけに薦める事自体はなさそうですが。秘密本もそうでしたが、割と当たり障りのないところを選んでやっているのかなあ…と思いました。
*1:毎日のように書いていますが、本当に凛かわいいよ凛。ようやく凛ルートTrue&Goodを終わってこれから桜ルートに入るところです。
*2:書き下ろしはピンナップと表紙くらいですが、未だに休載のない畑先生を思えば相当大変な量だとは思うのです。
*3:あのセリフにヤマカムさんのこの記事をご覧ください。
*4:これで連載が終わったら元も子もないのですが…
*5:「夏を制する者は受験を制すらしいっすよ」
*6:ハヤテのごとく! この漫画をまだご存じない方へ 8巻7話を題材として - tanabeebanatの日記あたりとかかなあ…あとでもっと探してみよう。