明日はきっと。

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ハヤテのごとく!第173話:瀬川家編はいいんちょのお色気を主眼にしていた。

今週は合併号ですね。合併号で長編のラストを迎えるという区切りのいい、そんな今週のハヤテのごとく!「人と接することが上手くなりたいと思う第173話『とりあえず話し合いは肉体言語でやってみる』」の感想、いってみたいと思います。

前回に引き続いてコテハヤのガチバトル展開

前回、いいんちょを嫁にもらわんとするハヤテ*1とそれを阻止してハヤテを自分の嫁にしようとする虎鉄のバトルが少し展開されましたが、今回もそれに引き続いてのバトル展開です。執事同士の戦いですので、個人的にはとてもいただけなかったアニメ版ハヤテの執事バトルを思い浮かべそうになったのは僕だけでしょうか?
それはさておき、前回ハヤテに「ムダに強い」と評された虎鉄ですが、今回ハヤテに

虎鉄 ふふ さすが綾崎!!私が見込んだ男だけの事はある!!

な〜んてどこかの悪役が言いそうなことを言っていたらあっさり追いつめられてしまいました。




このバトルに勝てば虎鉄との縁が切れるわけで、ハヤテは容赦ないですね。本当にハヤテは自分が嫌いな相手には容赦がないです。殺ったら殺人犯になるとか関係ないんじゃね?以前「お嬢さまのためなら法律とかどーでもいい」と言い放ってた*2ハヤテですが、これは自分のためだろ…それで犯罪者になってどうする借金執事。
いやまあ、そんな黒ハヤテは黒ハヤテでいいものですね(ちょ

もともとはいいんちょを賭けた戦いのはずなのに蚊帳の外な本人。

一応いいんちょを賭けた戦いという形で始まったはずのこのコテハヤガチバトル。しかし今回冒頭でそれぞれに戦う理由ができてしまったので、いいんちょは常に無視されることになりました。




こんなところでも放置プレイされるいいんちょは本当にMな子ですね!

無視されても戦いの無益さを訴えたいいんちょ、燃える(火事的な意味で)

無視され続けたいいんちょは、下が溶岩のこの場所で身を乗り出して戦いの無益さを訴えました。しかしここで理沙の的確なツッコミが入ります。

理沙 「お前のそのウエディングドレス、ナイロン製だしさぁ。そんな熱そうな所でフリルをヒラヒラさせていたら…ポワッて燃えりま…」

時々忘れてしまいますが、このマンガはギャグマンガです。ですので、当然ウエディングドレスが燃えます。

そんないいんちょの危機に駆けつけたのは天然ジゴロたるハヤテではなく、その執事で実は兄でもあった虎鉄でした。火傷することを顧みず、自らの手でウエディングドレスに燃え移った火を消す虎鉄。なかなかかっこいい場面です。そんな虎鉄の手を包帯で包み、「そんなところはキライじゃない」と立てる必要のないフラグを立てるハヤテ。

こんなことを言うと、虎鉄さんは愛情表現をするに決まってるじゃないですか!



その結果。









――――本当に容赦ないなあ…。

ところで着ているものが燃えたということは、身体が露出するということです。

一部とはいえいいんちょが着ていたウエディングドレスは燃えてしまいました。燃えてしまったということはつまり、その部分がなくなり身体が露出するということです。

指摘されてようやくその事実に気づいたいいんちょ。






なんというパンチラ。そしてなんというエロス……。


振り返えると、いいんちょがメイド服で出てきてパンモロした169話から始まったこの瀬川家編は、まさに瀬川泉という一人のサブキャラのお色気を主眼にした話だった、と思えてきます。なにしろ170話でも生着替えを披露しパンチラし、172話ではウエディングドレス姿になった、今回の長編はそんなシリーズでした。



それにしてもこのコマはエロすぎます。いいんちょファンの変態っぷりをじっくり観察できそうですね。

和解、そしてオチへ

そんなバトル展開も終わり、ハヤテ来訪の目的を知った泉父は物腰がすっかり柔らかくなって友好モードが漂うかんじです。勘違いのスパイラルがバトル展開にまで発展したこのシリーズの締めとして、なかなかいいものではないでしょうか?
しかし、火種は少しだけ残っていました。それは、





――――いいんちょはやはり、ハヤテのことを意識している。
この事実が今後の「ハヤテのごとく!」という物語にどう作用していくのか、しっかり見ていきたいと思います。


さて、屋敷に戻ったハヤテを迎えたのは、やっぱり黒メイドでした。





117話*3のオチが60回近い時を重ねてやってくる恐怖……。
やはりこの人を敵に回したらダメだ。

*1:と泉父が勘違いしている。正確にはいいんちょがくらったメイド服の刑を許してもらおうとしているわけですね。

*2:32話(4巻1話)「Hayate the combat butler」参照。

*3:11巻4話「ギリギリチョップ!!アンドキックにパンチ!!そして最後はアッパーカット」参照