ハヤテのごとく!第174話:ハヤテとナギの信頼関係
土曜日になぜか手に入ってしまい困っていた、そんな今週のハヤテのごとく!第174話「たとえ一人でも世界に抗う。それがヒーローってもんだろ?第174話『法律でダメって言われても、観たい気持ちは消えない』」の感想の時間です。
土曜日に手に入っていたものの正直なんか感想書きにくい気がしてなりません。
今週のテーマは「18禁」です。…えっ、いいの?
いきなりR-18ロゴから始まる少年誌とは思えない斬新な導入の今週のハヤテのごとく!です。
ここでナギが手に取ったのは間違いなくエマニュエル・アルサン原作の「エマニエル夫人」でしょう。
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それはさておき、今でも「エマニエル夫人」自体はR-18指定されていないようですが、ここで出てきた「エマニュエル裸人」は昔は指定なしだったけれども作中現在においてはR-18指定されているようです。よくある話ですよね。
さて、設定を思い返しましょう。ナギは13歳です。18禁を堂々と購入できるようになるにはあと5年、正確には4年半といったところでしょうか。しかし、一般的な中学生を思い返せば、中学生は性の目覚めの時期。そう、思春期のまっただ中です。18禁な映画やビデオに興味を持ってもちっともおかしくありません。
しかし!
三千院家……さすがすぎる…………。こんな環境では健全な男子中学生はその溢れる煩悩を処理することはできないでしょう。大変ですね。
心にウソ設定作ったことありますか?
ということで、R-18指定のDVDを借りてきたナギは、人払いをして鑑賞する準備を整えます。そして…
わざわざシラヌイ相手に見る理由を話すのです。これは…
心にウソ設定作ってる!!
この部分を読んでいたら、ついつい「かってに改蔵」の23巻2話「設定上手♪」を思い出してしまいました。
そう、人は格好悪かったり恥ずかしかったりする場面に遭遇したとき、心の中にウソ設定を作るのです!
そういえば、今週の絶望先生のオチも改蔵オチでした*1。はっ―――!つまりこれは、久米田先生と畑先生がこっそり仕組んだ、わかりにくい改蔵ネタコラボだったんだよ!!
いや、今週のマガジン掲載のMMRで、ついに「なんだってー」のコマが出てきたもので…。使いたかったんだYo!
「ヴァタリアン」を見たあとのナギがかわいすぐる
さて、ナギが借りてきたのは最初に見ていた「エマニュエル裸人」ではなく、ホラー物な「ヴァタリアン」でした。ちなみにこのヴァタリアンは、「オバタリアン」の語源となったらしい「バタリアン」が元ネタであると今回のバックステージで明らかにされています。
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エマニエル夫人よりは見たいですね(ぇ
ということで、Wikipediaによれば「笑えるホラー」だそうですがしかしかなり怖いみたいです。そんな映画を見た御歳13歳のお嬢さま、暗いところがダメで一人もダメなお嬢さまは見事にハマり…
こんなことに。
いやまあでも、気持ちはとてもわかります。恥ずかしい話ですが、僕はグレムリンを初めて見たとき、しばらくの間夜一人でトイレに長くいることができなくなりました。グレムリンのどこが怖かったのか、今となってはさっぱりわかりませんが…。
それにしてもこのあたりのナギのかわいさは異常。怖がる女の子っていいですね♪
四六時中一緒にいないと→一緒に寝る。相変わらずハヤテは役得だなあ。
怖がるナギお嬢さまのお願いでハヤテはナギとマリアさんのベッドに入ります。相変わらずうらやましいヤツですが、マリアさんに
マリア 「一緒に寝て何かあるとは思えませんけど…」
と言われるほどの人畜無害認定っぷり。さすがです。
―――あ、そうか。こうして今人畜無害認定を受けることで、後で豹変しやすい環境を作っているわけですね、わかります。
でまあ、ナギを挟んで川の字になって横になる3人。ここで動くのはやはり伝説の黒メイド。ナギが寝ていないことを承知でハヤテに最近のナギの様子を尋ね、ナギに恥ずかしい思いをさせるのでした。さすがはマリアさんですね…。
夢でも怖いものに追いかけられるナギ。それを払うハヤテ。そこに見える信頼。
ようやくナギが眠ったのを確認したハヤテは、マリアさんに別れを告げて部屋を出ようとします。と、そこで眠ったはずのナギ、いや、眠っているナギが声を発するのでした。「怖いのが来ちゃう」と。どうやら夢の中でも怖いのに怯えているようです。
というわけでハヤテは、ナギの耳元でささやくのでした。
ハヤテ 「怖い奴らは全部僕が倒しましたよ」
それで安心したナギは―――
笑みを浮かべて静かに寝入る。お嬢さまは、執事が倒してくれると信じている。そして執事はそれに当たり前のように応える。たとえそれが夢の中であっても。そんなお嬢さまと執事の信頼関係がうかがえる、なかなかいい回だったのではないかと思います。
オチはやはり。
オチを飾ったのは、R-18指定な「ヴァタリアン」を見つけて、怖い物見たさに見て、そして怯えるじゅうななさい。でした。
そうでした。マリアさんもまだじゅうななさい。R-18な作品は見れないお年頃でしたね。ラストページの柱で言われている通りの反応をしてしましましたよ!
お嬢さまにいい夢を。それが執事の存在意義。そして忘れがちですが対象年齢未満でした…この人も。
マリアさんのじゅうななさい設定は忘れがちだというのは、サンデー編集部公式の設定みたいです。
*1:感想を書こうと思ったら山岸さんがやってくれたのでそちらにリンク。