明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

チルドレン

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

伊坂幸太郎の「連作短編集の皮をかぶった長編」。とりあえず伊坂は文庫で読むことにしているので、やっと読めました。とか思っているうちに、サンデーで「魔王」のマンガ版の連載が始まっちゃったよ!!
時系列がバラバラだったり、話によって語り手(視点)が違うのは「アヒルと鴨のコインロッカー」と似ている気がしましたが、一応短編の連続だけに「アヒルと鴨のコインロッカー」よりもちょっと混沌としているようで、それでいて最後まで読むとすっきりと落ちる。そんな感じを受けました。いや、おもしろかったです。
最も、今のところ僕の中での伊坂作品は「ラッシュライフ」「重力ピエロ」「陽気なギャングが地球を回す」の3つが際だっておもしろく感じていて、その3つの牙城を崩せずにいるのです。早く「死神の精度」や「魔王」が文庫化されないかな〜。