明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

ハヤテのごとく!第187話:つながる時間、つながる物語。

今週の絶望先生は「百物語」。出すネタ出すネタが昔やったのとかぶって潰れていくという恐ろしい話です。ですがこの話、何もギャグマンガに限ったことではないのです!

  • 会心のお弁当ネタが同じ掲載誌のマンガとかぶって没
  • いろいろ一周した絶望先生の感想を書いたら某ブログとかぶる
  • 改蔵からオチがワープしてくる回の感想を書いたら某ブログとかぶる
  • ハヤテで改蔵を想起させる部分が出てきた週の絶望先生改蔵オチだったからネタ更新しようとしたら某漢字3文字のブログとかぶってやめる
  • 感想をまとめようと思ったら某ブログと思いっきりかぶりそうだったのでやめる

ひとつ…また…ひとつネタがかぶり消えていく。本当に恐ろしい百物語です!そんじょそこらの怪談よりよっぽど恐ろしい!!

―――――って書いた側からこのネタが被るんですよね、わかります。

という絶望先生ネタで始める今週のハヤテのごとく!第187話「THE END OF THE WORLD10 いつか、雨が上がったら」の感想を書いていきたいと思います。ついに今週でハヤテの過去編も終わり。あのハヤテが現在にどう繋がるのか―――楽しみでなりませんでしたね!

現実へ戻るハヤテ。一人歩く側に現れるは――――兄。

アーたんとの決別というショッキングな出来事を経て城から出たハヤテに帰る場所は、あの親の場所しかない。トボトボ歩きそして転んだハヤテは、アーたんの幻影を見るほどに孤独でした。

でもそれは幻影でしたかない。現実に打ちのめされたハヤテは、再びトボトボ歩き出す。

ものすごい孤独感を感じます。アーたんとの別れが、どれだけハヤテに重くのしかかっていたのか…それがよくわかる光景です。

そんなハヤテに気づいて傘を差しだしたのは―――――なんと、今まで姿形さえわからなかったハヤテの兄だったのでした。

というわけで、ハヤテの兄について考えてみる。

ここに来て登場したハヤテの兄。いろいろ気になるポイントを挙げていきましょう。

まず第一点ですが、なんとハヤテの兄は学ランを着ています。とすると、少なくともハヤテの兄は中学生以上。当時6歳と考えられるハヤテとの差は最も小さくても6歳差です。最大で12歳差かな?
第二点目。登場したときに「通りすがりのヒーローさん♡」と誰か―――♡の乱舞とストールの様子からし紫子*1である可能性が高いですが―――に言われていることから、「人を救ける」仕事をしている可能性を感じます。あまり家にもいないようですし、あの親にとうに見切りをつけているのかもしれません。
そして三点目ですが、この兄、すごくまともです。あの親の元で十何年かを過ごしてきたとは思えないまともさです…って、それは作中現在のハヤテにも言えることですが。

顔が隠されている件については十中八九畑先生としてはまだ隠しておきたいことだからなのだと思いますが、口元だけ出ていて、アゴの線や推測できる髪型からしてすごくハヤテにそっくりです、ということだけ考えてみたいと思います。いずれにせよ、未だに「父」とか「母」としか顔を表現されない両親と、エロゲ的に目を隠した顔な兄。その違いは大きいです。

以上をまとめると、

  • ハヤテとハヤテの兄の年齢差は6〜12歳。
  • ハヤテの兄と三千院家には接点があった
  • まとも
  • ハヤテに似てる

ということになるでしょうか。顔が隠されているからといって、すでに登場した人物の中にはんにハヤテの兄がいるっ!!という金田一ばりの推理をするには早そうですし、これは後日登場しても一発で見破られないようにするための措置とも思えますので、これ以上の想像はまた今度かな、と思いました。

ということで、兄というヒーローに想いをぶつけるハヤテと、受け入れる兄。

兄に、どうかしたのかと尋ねられたハヤテは、大切な友だちとケンカしたと告げます。いっぱい助けられていっぱい感謝していたのに、ヒドいことを言ってしまった自分。そんな自分が悔しくて悲しくて、ハヤテは泣く。

そんなハヤテに、兄は言うのです。


「今度雨が上がった時に…ちゃんと…謝ろうな…」

おおおおおおお兄すげええええええまともだ!!!と思ったりしましたwっていうか、うん。なんだかハヤテの兄がすごく、ハヤテにとって父親的に感じられました。

そしてその後―――。

その後再び行った森から、もう二度と城に行けることはなかった。

そんなモノローグから始まる後日談で明らかにされたのは、やはりその森は白皇学院の敷地であったということです。何人かのブロガーさんが、ロリ泉登場時に指摘していたこととして、「城に行く道があるのは白皇の敷地(あるいはその側)なのではないか」という声が出ていましたが、それがばっちり当たった感じですね。
さらに、ここが「新校舎建設予定地」になっているところからしても、生徒会室がある時計塔と城との関連を疑う声に一定の説得力も出てきました。

そんなわけで、二度と城に行けずアーたんに会うこともできなかったハヤテは、思い出を記憶の底に沈めてただひたすら働いたのでした。親に捨てられるまで。そして、ただひたすら前だけを見て走るために体を鍛え――――






女の子から向けられる好意に気づかない少年となっていった。

なんということでしょう。西沢さんの手作り弁当を食べておきながら*2西沢さんの好意に気づかないなんて!と思っていましたが、なるほど過去を思い出すのが辛いから鈍感になっていったのですね、わかりません!それは…ダメだろ……。

三千院家の日常に帰るハヤテ。一方…

過去を思い返す長い夢から目覚めたハヤテは、早速仕事をするべく外に出た…ら、そこにはなんと朝には弱いはずのナギ。そして、


今日は私と一緒に…ずっと遊ぶのだぞ。

というナギの言葉。177話でナギの口から出た「ずっと」。そして今回の「ずっと」。その意味するものは違うけれども、でもハヤテはそれを受け入れて生きていく。




―――一方。アテネパルテノン神殿では。

一人の少女と付き従う執事が話していました。
嫌な夢を見た。
十年前の夢。
涙も枯れ果てたのに、まだ夢に出てくる少年――――ハヤテ。


―――――――少女は、





アーたん…いや、天王洲アテネ、その人だった。


ということで、16歳のアーたん出たー!!!しかもものすごいスペックですよこれは!アホ毛についてはアーたん登場時から言われていましたが、成長したアーたんはものすごいプロポーションです。これは…ひょっとしたら16歳組最強かもしれません。っていうか、本当にこのスペックは恐ろしいです。

  • 大きいおっぱい
  • アホ毛
  • 主人公の初恋相手…のうえに初めての彼女(ろくさい)

こうして挙げてみると少ないようにも感じますが、ほとんどのキャラ(16歳組)が持っていない巨乳という武器がある上、ハヤテの初めての彼女であり、しかもハヤテ自身が未だに引きずっているという状況であるわけです。これは大きなアドバンテージ。もしアーたんがハヤテを巡る恋愛戦線に参入してきたら、敵う相手はいるのでしょうか?


さて、マジメにいきましょうか。昨日ロザバンの記事透けブラについて語ってみたばかりなのにこんなことになるなんて…。
ということで、驚いたことにアーたんは城の外に出ていて、しかも今の居場所はアテネ…。

思い返してみたら、カームさん思いっきり予想してました。

ちなみにいつぞやの「アーたんは留学してるんじゃね」は何気にまだ諦めてないですよ!アテナはパルテノン神殿に祭られている神様だし、アーたんはギリシャに留学してるんだよきっと!そしてGWで登場!

「ハヤテのごとく!」過去編(雑談1) - 「執事」と「二度目」 - ぷらずまだっしゅ!

何で2ヶ月前にこんな予想してるんだよ…これほとんど当たってるじゃねーか………。

というわけで、今回のラストの結果GWでアテネ登場の可能性がぐんと上がったような気がします。ハヤテとアテネが再び出会った時、ハヤテのごとく!という物語はどういう展開を見せるのか…目が離せませんね!

伏線とか。

アテネのセリフからいくつかの伏線と種明かしがされているので簡単にまとめておきましょう。

  • ハヤテとの別れ以来、城への道は閉ざされアテネも入れなくなった。
  • どうやらあの棺の中身を持ち出すと城に入れなくなるらしい。
  • 三千院帝のじじいが城を狙っている

以上の3点になるかと思いますが、重要なのはやはり3番目でしょうか。前回登場のなんか出てきたあのドクロと、ハヤテが帝からもらった不幸を加速する飛行石みたいなものを関連づける意見がありましたが、その予想もかなりいい線いってそうな感じです。帝が目指す、紫子の復活。そのために、「王族の庭城」の何かが必要なのかも知れません。

*1:ナギの母ですね。ええ。

*2:5巻扉絵参照。