明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

ハヤテのごとく!第189話:マリアさんじゅうななさいの、はぢめてのデート

先週はお休みしてしまいすみませんでした。今週から復帰です…と言いたいところですが、来週飲み会が入ってしまったのでお休みするかもしれません。
ということで、今週のハヤテのごとく!「変わらない日常…でも何かが変わるという事は何かを失うということ…『愛ゆえに人は苦しむと聖帝も言ってたしね』という第189話です。」の感想の時間です。とりあえず今回読んで言えることはですね、あたしもデートしたいということです。そんな感想でいいのか。

なあ…住所がないのにどうして届いたのか、というツッコミを何でしないんだい?

大量のダイレクトメールを確認するマリアさんからスタートする今回のハヤテのごとく!です。DMを確認するマリアさん、ハヤテ宛の封書に気が付きました。









――――ねぇ、これ、住所ないよ?

誰でもわかるこの違和感。それなのにマリアさん完全スルーでこんなことをのたまいます。

「なんだか…ずいぶんとラブレターみたいなDMですわね」
「ハヤテ君あてに…なんの宣伝なのかしら…」

そこはツッコむところだけど、その前にもっとツッコミ待ちしてるよねこれ!明らかに直接投函されてるのにDMはないと思わないのかな?かな!

ちなみに差出人の「神代令子」さんですが、神…神父で令…霊という意味でようするにリィン神父のことに間違いない!


…ダメですかそうですか。

おつきあいできる器用さはさておき、フラグを立てまくる器用さはあるよね?

ナギがGoogleストリートビューで犯罪を考え始めるところにツッコミを入れるハヤテを、マリアさんがこっそり呼び出しラブレターを渡す展開がやってきました。この書き方は間違っていないのに、マリアさんがハヤテに直筆のラブレターを渡すような雰囲気になりますね!
ということで先ほどの住所のない直接投函されたに違いないラブレターを受け取ったハヤテですが、受け取って即お断りを口にする、自分の状況をよくわかっている男でもありました。


―――が。





「一応可愛かったらつきあっちゃおうかなあ」みたいな甲斐性はないことを自覚していても、フラグを立てまくって生殺しするという天然ジゴロな自分への自覚はなかったみたいです。


だめだこいつ…早くなんとかしないと…。

手紙の相手はどうやらヤンデレ

ハヤテのごとく!において未だその片鱗さえみせない属性があります。



それはヤンデレ



まあ、お気楽ギャグマンガが基本路線のこのマンガでヤンデレは出しにくいとは思うのですが、



手紙の相手がヤンデレでした。
手紙をスキという文字で埋め尽くすタイプの。





こんなところでヤンデレが…。

というところでナギ登場。ハヤテたちにヤンデレの攻略法を伝授し、お断りの返事をポストに投函したところ……




早くもお返事が。っていうか、早いってレベルじゃねーぞ!?郵便ポストに入れた返事に直後のタイミングでさらにその返事が返ってくるとかありえないから!ギャグマンガだからいのか…いや、よくないんじゃね?みたいなことを考えてしまいました。困りものです。

そして最後の手段、デート戦法!

強圧的返信戦法が失敗に終わったので、次にナギが提案したのは古典的ラブコメ戦法なるものでした。それは、



「ハヤテとマリアさんがラブラブデートして見せつけてあきらめさせる」



という方法。なぜナギではダメなのかというと、










ああ、そうでした。お嬢さまはちっこいんでした。年齢的にもですが、確かにハヤテとナギが並んでいる光景は仲のいい兄妹(しかも妹が強い)ですもんね。一緒に買い物に出かけたらナギが迷子になったりとかしましたしね!*1
にしても、負けず嫌いのお嬢さまがこういうことを冷静に分析できるのが意外です。意外すぎて思考が止まりそうになりました。そしてその後で、ハヤテのツッコミに「それは違うだろ…」とツッコんでいるあたしです。


天才だから自分に関する冷静な分析ができるとは限らないよね!?


というわけで、執事服とメイド服を着た16歳と17歳とおよそ7300日メイドさんのデートがスタートです。ラブラブカップルのデートですから、当然手だってつなぎます。


執事とメイドが手をつないで歩く……犯罪のにおいがしますね(←


冗談はさておき、手をつないで歩き出したところでマリアさんは気づいたのでした。

男の子と手をつないだのは初めてだと。











マリアさんじゅうななさい、初めてのデート。なんとなく、このコマを見てるとマリアさんはまだ自覚したわけではないけれども、でもハヤテに対する明確な行為を感じました。これまでの話の展開からいずれマリアさんからハヤテへのフラグは立つだろうと思ってはいましたが、意外に早い時期にその成立が確認できる時が来るのかも知れませんね。

マリアさんに関するよもやま

マリアさんが初めてのデートだ、ということに特に意外性はないのです。マリアさんは13歳で白皇を卒業してそのままお屋敷勤め。バレンタインデーでの描写*2で、白皇在学中が恋愛とは縁遠い灰色の青春を送ってきたことが明らかなわけで、デートどころか同年代の男の子と手をつなぐこと自体初めてですなんていうのは予想の範疇であるのです。
でもやっぱり驚いちゃうんですよね。タイミングの問題が大きそうですが。まさか過去編終わって2週目にしてこんな展開か!という驚き。
マリアさんはどうしても老成したキャラになりがちなきらいがありますが、”初めて”という要素があったからか今週のマリアさん意外に年相応に見えました。こんなことは滅多にないのでじっくり堪能するといいのかなと思いつつ、こんなマリアさんを見せられるとなんだか落ち着かないのも事実だったりして。

それにしても、読み返すと今週の感想はささいなツッコミが多いなあという印象。こういう回はおもしろいけれど、感想を書く身としてはなかなか難しいなあと思ったりしました。

*1:第130話(13巻1話)「生きようとする意志は何よりも強いとどこかの流浪人も言ってたけど、なかなか…ね」参照。そういえばあれ以来ナギが隊長と呼ばれないんですけど、またそういうエピソードでないかしら。結構気に入っていたりして。

*2:67話(7巻4話)「St.Valentine's Day SIDE:HOUSE"君は僕に似ている"」参照