明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

2008年のきよ的おすすめあれこれ

べっ、別にカームさんがやってたから書いてるわけじゃないんだからねっ!もともと書こうと思ってただけなんだからっ!

というわけで、きよ的2008年のあれがよかった、これがよかった、をまとめてみたいと思います。エロゲ・マンガ・小説の3分野ですかね。いかにもあたしらしい展開です。

エロゲ

FORTUNE ARTERIAL

FORTUNE ARTERIAL 初回限定版

FORTUNE ARTERIAL 初回限定版

まさか、あのオーガストが…こんなシナリオを世に送り出せるようになるなんて…!
「設定倒れなシナリオだけどとにかくべっかんこう絵がかわいいからいいよね!」だったオーガストが、こんなにしっかりと物語できるようになるなんて、思ってもみなかったよ!まあ、一部微妙な設定はありますが概ね設定や伏線はすべて回収できているし、Trueの出来が本当にいいのでオススメしやすい一品ではないかと。
これからエロゲデビューを果たす人にオススメの萌えゲーです。

水平線まで何マイル?

水平線まで何マイル?-Deep Blue Sky & Pure White Wings- 初回版

水平線まで何マイル?-Deep Blue Sky & Pure White Wings- 初回版

今年デビューブランドのABHARの第1作、なんか発売前はかなり期待されていたらしいんですがどうも評判がよくないのでやってみたら「えっ、これおもしろいじゃん!ちゃんと作ってるよ!!」…って感じでした。はしきよラジオでもさんざんしゃべりましたが。
とにかく深崎暮人さんの描く女の子がかわいい。っつーか、陽向先輩がかわいすぎるんですよっ。
Hシーンが最後におまけで1回っていうのも最近ではdisられる対象になりそうですが、その潔さがまたいいじゃないですか!それに昔はこんなもんだったんだし!!
あえて言えば、あたしは会長とのHシーンは豹変後のキャラじゃなくて豹変前のキャラがよかったです。「〜するといいよー」とかのほほんと言ってのける会長がよかったのに…!!

闘神都市III

闘神都市III

闘神都市III

闘神都市IIから14年、まさかの続編…!
実はまだ終わってないんですが、しかしやはり14年ぶりの新作というのは期待度が否応なしに上がるもの。そしてそれにきちんと答えるアリスソフトさすが…!!
IIほどのひどい難易度でもないですし、割とさっくり進んでいくゲームでもあります。まだ終わってないけどでも、これはオススメするしかないっ…!!


以上、今年発売のエロゲからは3本のオススメでした。一応今年は旧作を含めて13本ほど遊んでいるんですが、とりあえず2008年発売のものに絞ってみました。えっ、さかハリ…?いや、あたしは大好きだけど、でも手放しではすすめられないかなーって。ほら。ハルルートが…ねぇ……。

マンガ

ベイビーステップ

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)

マガジン連載のリアル型テニスマンガですが、いろんなところで言ってるんですけどこれ本当におもしろいんですってば!レビューを書いた4巻あたりはまさにエーちゃんの成長がぐっっとくる展開でしたし、プロを目指すために親を説得する回といったらもう…!こんな話を少年マンガでやってくれるなんて…!というくらいの良回でした。本当に次回が楽しみでならないマンガなのです。今回(新年4・5号)掲載の大会もよかったですし。
いよいよこれからがプロを目指す本番。どんな挫折があって、どんな成長がエーちゃんを待っているのか。2009年も大期待です!
→関連:ベイビーステップ4巻:リアル志向のテニスマンガの、シビれる展開 - 明日はきっと。

神のみぞ知るセカイ

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)

うちのブログではあまり触れてませんが、オニデレとこの神のみぞ知るセカイが今年のサンデーではよかったかなと思います。オニデレはまあ本当に毎回ニヤニヤさせてくれる良作のギャグラブコメですが、こちらの神のみぞ知るセカイは「ギャルゲをマンガにしたらどうなるのか?」を本気で描いてきてくれててドキドキします。いろいろな意味で。
攻略済みキャラについては記憶が失われるという形でハーレム展開を回避している現状ではあるのですが、記憶を戻すなんらかのきっかけも残ってそうですし、今後素で桂馬に惹かれていく展開もありそう。エヴァちんに覚えてないネタでツッコミを入れるまき絵みたいな構図が見れないかと楽しみにしています。

3月のライオン

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

1巻もよかったのですが、なんと言っても2巻。心をぎゅっと鷲掴みですよ!2巻ラストにもう、なんとも言えない感情が…。っつーか、「穴熊に入ったと思ったらなぜか玉が出てくる」ってどんな手筋なんだよwwwwと思ったりしましたが、依頼を受けてそれを考えた先崎8段を本気で尊敬しました。
将棋マンガではありますが、本当に人間ドラマ。この先どんな展開を見せてくれるのか、楽しみで仕方ありません。

別格:さよなら絶望先生

DVD付き初回限定版 さよなら絶望先生 第16集 (少年マガジンコミックス)

DVD付き初回限定版 さよなら絶望先生 第16集 (少年マガジンコミックス)

やっぱりあたしは絶望先生が大好きだああああ!!
アニメの2期に始まり、さよなら絶望放送のCD化、OAD発売とメディア展開もそれなりに続いてお財布の管理が大変でした。ハヤコンなんてもうさっぱり聞いてないのに、絶望放送は聞き忘れなく毎回聞いているし、DJCDだって全部持ってる。DVDもCDも買った。ハヤテのDVDなんて手に取ったこともないのに…。
そういえば、マガジンの4・5号に載っていた絶望先生の1コマ目のすごろくが思いっきり絶望放送ネタだったのに後から気づいて絶望しました。誰もネタにしてないけどいいや…と思って今に至ります。


…え?ハヤテ??いや…その……今度テキスト書きます。
ともあれマンガは以上4本。基本的に少年マンガが中心なのでそういうラインナップ。

小説

水滸伝

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)

正直言って、これほどまでとは思わなかった。
本音を言うと、一度原典を読んでから読むべきものだとは思いますが、でも読まずにはいられない。これは本当にすごい作品です。

"文学少女"シリーズ

このラノ2009の1位を取ったシリーズですが納得。あたしはこの夏から読み始めましたが、もっと早くから読んでおけばよかったと。以前リアルフレに薦められていたんですけどねー。もったいないことをしたなあ。
twitterで昨日か一昨日書いたんですが、このシリーズのすごいところの一つって「文学作品や物語を”味”で表現してるところだよなー」ってことです。読み終えると、ネタ本になった文学作品を読みたくなってしまう力を持った稀有なシリーズだと思います。
→関連:“文学少女”シリーズ:文学への入り口になりうるライトノベル - 明日はきっと。

ユージニア

ユージニア (角川文庫)

ユージニア (角川文庫)

恩田陸のマイベストは「夜のピクニック」なのですが、それに劣らないくらいおもしろかった良作。「ノスタルジーの魔術師」と言われる恩田陸ならではのミステリで、構成としては宮部みゆきの「理由」にちょっと似ているような気も。でも宮部とは一線を画していて、過去に起きた事件を追いかける物語とそれを現在追いかける物語が錯綜して、そして真相にたどり着くまでがなんとも言えない味。

小説はいろいろ考えましたがこの3本。アルスラーン戦記の新刊が出たとか一大トピックでしたが、長いシリーズはやっぱりオススメしにくいですし…。
ただ今年は、いろんな人に銀河英雄伝説十二国記を薦めた年だったような気もw

以上、そんなきよ的2008年のオススメあれこれでした。