畑先生「らしさ」の発露
今週の「ハヤテのごとく!」を読んで持った感想を昨日Twitterにpostしていたのですが、なんとなくちゃんとテキストにまとめてみたくなったのです。
そういえば今週のハヤテ、すっごい「漫画家・畑健二郎らしいなあ」と思いました。(感想)
— 井上きよ(実在?) (@kiyolive) 2015, 1月 29
具体的に言うと、今週のハヤテ読んで132話あたりの「タマの家出回」みたいな感じで、本筋とはまったく関係なさそうなギャグ回(しかも、キャラ的な需要も少なそう)が、一話完結が多めの時期にブッこまれるところ。
— 井上きよ(実在?) (@kiyolive) 2015, 1月 29
こういう(ストーリー的に)毒にも薬にもならない話がきてびっくりしてるところにこっそり伏線が仕込まれてそうな感じ(仕込まれてないこともある)、畑先生好きですよね?という。
— 井上きよ(実在?) (@kiyolive) 2015, 1月 29
日本語がつながってないところとかもあるので、文字制限のないブログで広げてみようというところです。
今思い出す「タマのメイン回」
今週のハヤテのごとく!第479話「ごはんはおかず」を読んで思い出したのは、第136話〜137話(2007年の夏)で描かれた「誰得なのかさっぱりわからないタマのメイン回」でした。この「タマのメイン回」はまだあたしが感想をまとめていた頃。あたしはたくさんの感想を読み、「感想が書きにくい」という言葉にたくさん遭遇したものです。
ですので、感想ブログ的には大変扱いが軽くなりがちな回ではありましたが、その中には「タマのメイン回」という(需要の少なそうな)話の中に伏線が仕込まれていました。具体的には、
- 公式ガイドで存在が示されていた「ナギの3人目の友人」の存在が初めて語られた
- ハヤテ達が後に泉の家へ行くことになる(そして運命の再会を果たした)きっかけとなった、泉のケータイ紛失事件が起きていた
の2点でしょうか。
「タマのメイン回」は、第123話のいわゆる下田編が終わって、ホワイトデーがあり、喫茶ひまわりが初めて登場し…というこの後のバイト編へ向かう合間の回でした。だからなのか、この話の中では本筋と言えるであろうものは一切進みません。単にタマが間違って外へ出てしまい(136話)、屋敷になんとか戻る(137話)というギャグ回です。『バクマン。』的に言うと「息継ぎの回」と言える話ですが、その中にもしっかり仕込んでましたよという、「盛り込むのが好き」であろう畑先生らしい回だったと感じています。
翻って今週「ごはんはおかず」
さて、ここで今週のハヤテを改めて見てみると、そこはかとない共通点を感じるのです。息継ぎの回と言えるかどうかは今後も見て、と思いますが、内容としては文、シャルナという下級生組によるギャグ回です。新たにアレが投入されましたが、本筋(綾崎ハヤテを主人公とする物語)に直接的に関係しているとは、現時点では到底思えません。しかしながら、今後生徒会長になることが示唆されている文の周辺に新たなキャラクターが増えたという、なんだか活用できそうなピースが増えている。
先の「タマのメイン回」でいくと、泉のケータイ紛失事件のような存在があるではありませんか!
というわけで、今週の「ハヤテのごとく!」は、ある種畑先生らしい、ただのギャグ回じゃない話かもね!と思ったのでした。
蛇足
ところでタマとシラヌイは何をしているんでしょうか?