明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

積み重なっていく時間

このエントリは、ただの回顧です。

このブログが『ハヤテのごとく!』の感想ブログに変わったとき、あたしは20代の中頃でした。
そして、結婚等のライフイベントが続いて更新頻度が落ちたのが、20代の終わりからでした。

さて、「明日はきっと。」の『ハヤテのごとく!』関連エントリの中には、マリアさんをオチにしたものが少なくありません。特にも、このブログが最初にアクセスを集めたのはマリアさんネタ(マリアさんは黒い。それが真実だ。 - 明日はきっと。)でした。そして、マリアさんオチの多くは、

  • マリアさんの外見年齢と実年齢(の差)をネタにしたもの
  • マリアさんが腹黒いことをネタにしたもの
  • マリアさんの胸のサイズが時期によってまちまち(=可変)であることをネタにしたもの

でした*1

特に最初の年齢ネタは鉄板ともいえ、さんざん「マリアさんじゅうななさい」という単語を使用したものです。説明するまでもないと思いますが、「マリアさんじゅうななさい」は、切り方で「マリアさん 17歳」と「マリア 37歳」になることを利用したネタです。ネタを説明するなんて恥ずかしい。



そんなわけで。

本日、37歳になりました。あれほどネタにしてきたマリアさんと同い年に。こんな時が来るとは思っていなかった…。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




出典:ハヤテのごとく!第124話(12巻6話)

*1:実際に調べたわけではありません。

『トニカクカワイイ』に見るラブコメの「甘さ」の境界線

まさかの2週連続で感想を書いております。(挨拶)
ということで、今週の『トニカクカワイイ』を読んだ感想というエントリですが、当初は「新婚(フィクション)っぽい甘々な話だったなあ…」以外の感想はなかったのですよ、ただ、タカヒナくんとのTwitterでのやりとりで「今週くらいになると辛い」という話があって、それでふと思ったことをまとめてみようと書き始めたのがこの文章です。雑な展開かもしれませんがご容赦ください。

今週の『トニカクカワイイ』をまとめてみる

今週の『トニカクカワイイ』第19話「なんだこの話?」を要約すると、「寝相が悪いお嫁さんが同居開始数日でついに旦那の布団に潜り込んだ!旦那は本能に従って抱きしめた!柔らかくてあったかくていい匂いがする!だからダブルベッドがほしい!そのためには引越…?からの嫁「狭い方が近くに感じられるし」で最初に戻る」というお話でした。ただのいちゃこらですすばらしい。ほんといちゃついてしかいないので、何も考えずにこの夫婦を愛でることが今週の基本的な読み方だと思いますが、いちゃこらも度が過ぎるとまずいよね、というところも見えてきたところは確かにあるのです。

少年誌で「その後」を描くことには限界がある

ジャンプであれば『電影少女』、『いちご100%』、『ToLOVEる』や『ゆらぎ荘の幽奈さん』、あるいはマガジンであれば『涼夏』や『GE〜グッドエンディング〜』、『ドメスティックな彼女』などのように、男女関係における一線を越える、あるいは超えそうになる、乳首券をよく使うなどの少年誌的お色気分多数のラブコメを中心に、一定の線があってそれを超えることが終わりの始まりだったりすることがあります。いわゆる「お付き合いを始めたところでHappyEnd」です。少女漫画になると少し様相が変わってきて、お付き合いし始めてから山あり谷ありを経てHappyEndな展開*1も増えてきますが、少年誌ではたぶん『涼夏』が限界*2だろうと思われるところです。
ブコメは好きなのでよく読みますが、少年誌掲載作品ではやはり「お付き合いを始めたあとの先のこと」を描くことに難しさがあるのだろう、というのはこれまで読んできた作品を思い返すとなんとなくそう思えます。
その部分を開拓しよう、というのが本作『トニカクカワイイ』というわけで、そういった意味で改めて今週甘々な話を読み返してみると、「甘々だけどどのくらいの甘さで構成しているのか」ということが物語をたたむトリガーになるのでは、と感じました。ここまで述べてきたように、少年誌で「一線を越える」ことが難しいのですが、『トニカクカワイイ』の基本がナサと司の夫婦関係である以上、夫婦関係における身体的な接触は避けて通れません。キスや抱きしめるは許容されても、おそらくその先に行くことは簡単ではないでしょう。だからこそ、ストーリーの甘さの度合いが物差しになるのではないのか——と、そう思うのです。

第19話は物差し

記憶に頼った雑な前段を踏まえると、今週の第19話はかなり踏み込んだ感じです。ナサがかなり具体的に「身体的なその後」を考えるきっかけになっています。司が寝ぼけてナサのベッドに入ったというのが端緒ですが、その後ナサが自分の意思で抱きしめたこと、そこから考えが展開して行動につながっていくという話の流れが、先週までの月読家の話や指輪の話などにより、「お互いのことを知って精神的な距離感を縮めた」ことが前提になっています。ナサがラブコメ主人公らしい初心さを見せているので先に進めないだけで、お互いが想い合っているという認識がそれぞれの行動や言動から明らかになっており、一応届もされていて阻むものがありません。この先はほぼ確定的と思わされました。
そう考えると、この第19話は今後の『トニカクカワイイ』における物差しとして機能しそうです。これ以上のラブコメ的甘さは、描き方によっては終わりへの一歩になるだろうと考えると、そうするとナサと司の関係の進み方を見る上で、19話を超えてくるかどうかというのは一つの基準となり得るのではないでしょうか。今回と同程度の甘さなのかどうか、それが身体的な面から生じるものなのかそれとも精神的なところから出てきているものなのか、そういったところでこの先を量る物差しにちょうどいいお話だったのではないか、というのが、読み返したあたしの感想です。
いずれ非常に難しい舵取りを迫られていそうですが、しかし畑先生が自ら「めでたしめでたしのその後を」と言って少年誌で始めた本作ですので、きっと思いもよらない展開をしてくれるものと楽しみにしております。
とりあえず、そろそろナサの両親と絡んで欲しい今日この頃です。結婚は2人だけで完結するわけではありませんので。親とか親戚とか避けて通れないんだよう!

*1:最近終わった作品だと『君に届け』とかでしょうか。

*2:一線を越えてでき婚してEnding

「ペアリング」というカタチ

気づいたら『トニカクカワイイ』の単行本1巻が出ていました(挨拶)

毎週出るのを待つのとまとめて読むのとでは違うというのはよくある話ですが、この1冊で「ナサと司が結婚するまでと、結婚して一夜を明かすまで」というところがまとまっているところは非常によかったのではと思っています。そしてやっぱり司はかわいいと。それに尽きる。
さて、今週のサンデーに掲載されたトニカクカワイイ18話について、昨日あたしはこんなtweetをしました。
言葉が微妙に足りませんが、つまるところ、今回の18話を読んだあとで自分が嫁に渡した婚約指輪と結婚指輪のことを考えたのです。そして、「嫁に伏せて婚約指輪を準備したこと、渡したときのことは覚えてるけど、どうやって指輪の代金払ったんだっけか…あとサイズぴったりだけどどうやってばれないように聞いたんだっけ…?」と思い、しばらく考えたけど思い出せなかった*1、という主旨のtweetでした。
そんな体験談をふまえたよもやま話的感想ですが、久しぶりの更新ということでお付き合いいただけたら幸いです。(前置き長い)

”カタチにこだわる”ということ

トニカクカワイイ』は夫婦コメディということで、まあナサの行きつけの銭湯の姉妹とか司の関係者とか出てきてはいますが、基本的にナサと司がいちゃラブするのが本作の基本です。
きっかけはともかく、また、受理されたかはともかく外形的には結婚した2人、そしてお互い想い合っているということがこれまで描かれてきています。気持ちがある程度見えてくると、「実のところそれを証するものがないよね」ということが浮上してきて、それがここ何話かの根底にあるように思っていました。ナサがアルバイト中は司は1人になっちゃって寂しい、というエピソードも、結局「証」というところに行き着くので。
そんなわけで、今週の『トニカクカワイイ』はそれをすべて回収する話であります。お話は司がナサに現実(最高級とそれ以外の違い)を見せつけるという方向で展開し、ダイヤモンドという宝石の高さを見せつけてより有意義なお金の使い方を説こうとする司にナサが伝える言葉が甘いシーンにつながりました。

「離れていても…永遠の愛を誓った指輪があれば…相手を近くに感じられるかなって…離れていても…寂しくなくなるかなって…

このナサの一連の言葉は、個人的には「すごいわかるよ!」という気持ちと「いやいやそんなことではないよ」という背反するような感情になりました。とはいえ、やはり一面では真だよなと思うのです。指輪なのか値段なのかはさておき、そこに気持ちをこめたカタチのあるものが存在することで、相手のことを思うきっかけであったり、相手が自分の側にいてくれるような気持ちであったり、相手が自分のところに帰ってくれるような気持ちになれたりするという要素は否定できません。「カタチにこだわるかどうか」というのは、夫婦それぞれの考え方によると思いますが、何らかのカタチがあることは長い結婚生活において大事な要素なのでは…と感じています。ラスト2ページの司の言葉が過去形であることが感想サイトで憶測を呼んでいますが(こことかこことか)、指輪というカタチを得たということで感傷的になり、過去形になってもおかしくないかなと思わないでもないのです。ラスト1ページは確かに示唆的ですが。しかし、自分自身が結婚指輪を見ると嫁のことを思い出すので、そういう意味では別に今の気持ちの独白だと思ってもいいようには感じています。確かにアヤシイですが。

まとめ

思い出はカタチにするとよりよい。

蛇足


というtweetをしましたが、うん。やぱり夫婦コメディだしもうちょっと糖分多めでも罰は当たらないと思います。新婚だもの。甘くいこうぜ!

*1:嫁もあやふやな記憶だったけど、なんとなく二人で摺り合わせたらだいたいわかりました。

法律上、まだ夫婦ではありません!

いろいろあって『トニカクカワイイ』の4話と5話の感想が書けないまま火曜日の夜を迎えてしまった…(挨拶)
というわけで、4話と5話の感想をまとめて書いておきたいと思います。6話がどうなるかはわかりませんが。

「書いただけ」の3話と「出しただけ」の4話

第3話が「婚姻届を書く話」ならば、第4話『君だけが触れていい何か』は「婚姻届を出す話」でした。この「婚姻届を出す」という話の中で、司がナサの名前をポジティブに評価することで、ナサ自身の気持ちをさらに高めるというエピソードを挟んだり、某執事長にそっくりな区役所の夜間警備員さんが出てきましたが、本筋としては「婚姻届を出す」という点に集約されています。
ただし、ここで注意するべきは、「まだ受理されていない」という点です。
畑先生はバックステージで

とりあえずこれで、二人の婚姻関係は正式に国が認める形となりました。

さてさて、そんな中、今回の話にも一つ嘘があります。
それは何かと言えば、18とはいえナサ君も未成年なので、
本当は保護者の同意書が必要という点です。

サンデーまんが家BACKSTAGE|畑 健二郎 Vol.436

と書かれていますが、夜間窓口での婚姻届提出はあくまでも受け取られただけであり、当該役所の職員が不備がないことを確認して初めて受理され、窓口での受取日に遡って戸籍に載る*1のです。「受け取る」ことと「受理する」こととは異なり、時間軸上まだ受理されていないため、現時点ではまだ畑先生の言う「二人の婚姻関係は正式に国が認める形となりました。」はダウトです。夜間窓口の担当者は戸籍の担当者ではないので、確認ができないため受理できません。ご注意ください。嘘は二つです。
したがって、今後の展開に「実は婚姻届が受理されていない」という話が出てくることは確定的です。それは、畑先生のおっしゃる通り、ナサの両親の同意書がないため婚姻届を受理する要件を満たしていないからでありますが、それだけではなく、「司の戸籍がある」かどうかがまだわからないというところにもあります。あの嘘っぽい本籍地と両親では、戸籍が存在しているのかという点は本当に疑問で、その伏線は婚姻届が受理されるかどうかである程度はわかるのではと思っております*2
ともあれ、提出はしたのでとりあえず(擬似的な法律婚)夫婦コメディを展開するための環境整備は4話で終わり、これからいよいよ少年誌の範囲内で夫婦コメディが展開されることが期待されました。

二人で寝るかどうかだけに終始する第5話

あたしは、『トニカクカワイイ』について、現時点では「1話につき1テーマが存在する」ように感じています。「出会う」とか「告白する」とか、「書く」とか「出す」とかですね。で、第5話『かつて阿良々木くんは言いました。全部好きと』に関して言うと、「初夜?(1)」なのか、「司の告白」か、その辺悩む感じになりました。とにかくストーリーはほとんど進まないという、中期『ハヤテのごとく!』のようです。ただ、その中で司がナサへの信頼だけでなく、「好意」を示すという点がポイントであったかと思います。
逆に言うとそれしかないわけで、各感想サイトで「内容がない」と言われても仕方がない面はあるかと思います。ただ、司がかわいいのでタイトル負けしてないとは思います。

まとめ

個人的に言えば、「4話は結構読みどころがあったけど、5話は愛でるだけ」というところに落ち着きます。もっとも、5話で司が素直に気持ちを述べるというのは、実際の結婚生活においてもすごく大事で、結局他人だから言わないと伝わらないことの方が多いんですよね、ということは5話という1つのお話だけでも伝わってくるところはあると思います。
感謝と愛情は態度じゃなくて言葉で。ここ、テストに出ますよ!(オチ)

*1:正確には、両親の戸籍から離脱し新たな戸籍が作られる

*2:偽装等の可能性も十分あるので、正確には同意書が揃って受理されても確定とはいきませんが

好きな人の名字を自分の名字に変えてみたりしたよね?

自分の体調だったり仕事が詰まり気味だったり子どもの調子が崩れたりで、すっかり週を超えてしまいましたが、週刊少年サンデー13号掲載、トニカクカワイイ第3話「それは、キュゥべえと契約するより簡単で、魔法少女になるより重い」の感想を簡単ですが書いていきたいと思います。

「婚姻届を書くだけ」に詰められたもの

前回までのトニカクカワイイは、トニカクカワイイヒロイン・司に一目惚れした主人公が死にそうになりながら告白して、結婚するなら付き合ってもいいよ、と言われる話でした。んで、独り暮らしを始めたナサのところに司が現れて引き、というところで今回の第3話であります。
20ページありますが、内容は表題のとおりです。一通り驚いて、好き好き言って、婚姻届を書くだけ。とはいえ、夫婦コメディと銘打つにあたって大事なステップでもあります。
婚姻届を出すか出さないか、ということは、パートナーとの関係性によって様々な考えがあり、結果として婚姻届を出さない事実婚を選ぶ場合もあり得ることは大前提です。一方で、「夫婦になる=結婚」という方程式も当然に成立しており、夫婦コメディの成立の要件として「婚姻届を出す」という話は必要でありましょう。1話使って書くだけになるとは思いませんでしたが。書くだけじゃない、出せよ!!
さて、この「婚姻届を書く」話の肝は、ラスト4ページにあると思います。ナサの名字「由崎」を司が「文字として認識」し、自分の名前に当てはめてみて、笑顔を浮かべてから「これからよろしく」をする。この4ページが、これからの物語を支えることになるでしょう。ここまででナサは何度か自分の気持ちを伝えていますが、司自身がナサをどう思っているのかを言葉にするシーンはありませんでした。しかし、この4ページの中で、司は「なにより私が信じた人だから」と信用を口にしました。この信用は大事なことで、彼女がどこまでナサのことを好きかどうかはさておき、ナサのことを信用しているからこその結婚であるという前提がここで成立したことは、夫婦コメディを成立させる上で必要な要件をクリアしたと考えてよいでしょう。もっとも、「まぁ大変なこともあるだろう。」というセリフが示唆的ではありますが。

伏線だらけの婚姻届

自分が婚姻届を出してからもう8年たつので何を書かないといけないのか忘れていましたが、今回婚姻届をまじまじと眺めてなんとなく思い出しました。ともあれ、この婚姻届、明らかな伏線すぎてまとめておかないと回収された時忘れてそうだZE☆という感じですね。

  • 司の旧姓になる「月読」という名字(本作サブタイトルや竹取物語との関連性)
  • 誕生日(咲夜と一緒じゃん!ってか16歳!?)
  • 本籍地の住所(千代田区1番って!)
  • 父母の氏名(明らかに偽名くさい)
  • 証人・月読時子(これは実在くさい)

この辺りでしょうか。漏れてそうで不安です。回収が楽しみですね。
なんと言っても、本籍地といい父母の氏名といい、「本当に司に戸籍が存在するのか?」という疑問が晴れないので、早いところ婚姻届を提出してほしいところです。すんなり受理されてもされなくても、考えるかいがあります。よろしくお願いします。

名字が変わるということ

現実的には、名字変わると大変なんですけど*1、子どもの頃に好きな子の名字を自分の名字にしてみたり、逆に自分の名字を変えてみたりしたことはないでしょうか。あたしはあります。ちなみに、に聞いたら小学生のときにしたことがあるそうです。つまり、男女問わず!(サンプル少ない)実際のところ、名字が変わるということの意味、そこに至るまでの気持ちの変遷、手間、慣れなど、そこにはいろいろな葛藤なりがあると思います。
が、そういう大人っぽい現実*2はさておき、少年誌においてトニカクカワイイ3話でもっともかわいかったのは、「由崎司」になることに対して笑みを浮かべる司に間違いなく、そこにかわいさを感じるのは前述した「名字が変わる」ことの意味と経験が結びついてのことではないかと思う次第です。

蛇足

婚姻届については、先日畑先生がご結婚なさったばかりということで、「そのときに使ったものを活用したのでは?」みたいな意見を見かけましたが、個人的には「ゼクシィの付録を参考にした」説を推したいところです。日本全国どこでも出せるからね!まあでも、ぶっちゃけ結婚する予定がなくても婚姻届はもらえるので、深く考えても仕方のないところではあります。出生届は違うので要注意です(何が

*1:あたしの場合は嫁が変わったのですが、見てるだけでも大変だった。

*2:名字が変わることの是非については、ネガティブな要素も含まれますし、法的には夫婦同姓であることに対して合憲である(最大判平成27年12月16日 民集69-8-2586)との判断は出ているものの、選択的夫婦別姓等の議論もまだ続いています。ゆえに、マンガレビューとしては言及が困難だと考えています。

畑先生最新作☆トニカクカワイイはかわいいは正義の体現

畑先生、おかえりなさい!(挨拶)

ということで、本日発売の週刊少年サンデー12号から、畑先生の新連載「トニカクカワイイ」がスタートしました。
一挙2話掲載、トラック、流血など、前作「ハヤテのごとく!*1の第1話〜第2話を彷彿とさせる要素や、前作との共通点を連想させる背景*2などが見られました。タイトルどおり、とにかくヒロインがかわいいことは間違いないことを断言しつつ、新連載の感想を書いていきたいと思います。

明確な下敷きから垣間見える伏線、そんなことよりとにかくかわいい

「トニカクカワイイ」のロゴの下にこっそり「FLY ME TO THE MOON」と入っているのでもしや、と思っておりましたが、第1話時点で早くも本作の下敷きに「竹取物語」があることが明確になりました。かわいいヒロインたる司にどんな力があるのかはもちろん不明ですが、主人公のナサがトラックに轢かれる瞬間、ナサとトラックの間に挟まっても無事であったこと、ほぼ即死に近かったナサを一時的に元気にさせてしまうような「何か」があったこと、そしてトニカクカワイイことなど、かぐや姫に近しいヒロインとして描かれているように思います。
キラキラネームをバネに努力を積み重ねた主人公ナサの、竹取物語に心情をのせた一目惚れの告白が、力の持ち主として難しい感情を持ってきたであろう司の琴線に触れたことは間違いなく、夫婦コメディが始まるきっかけとしては申し分ないでしょう。

二度と会えないと分かっているなら…戦って…追いかけて…取り戻すべきだったんだ…

ナサのまさに生死ををかけた”告白”の中でも、印象的なフレーズです。小さなコマだけど、大きな力があるように感じました。ナサ、とても主人公です。そして、こういう場面でも「竹取物語」が入り込んでくるわけで、「竹取物語」の各種エピソードを元にしたエピソードやら伏線やらが今後出てくる可能性も十分あり、少し古典の復習をしたくなってきます。久しぶりに勉強してもいいかもしれない。
ともあれ、「ハヤテのごとく!」の1巻の時点で畑先生本人が「世界名作劇場が好き」、そして「世界名作劇場的なものを」と書かれていていました。それが完遂されたかどうかはさておき、そこを目指した前作から、次作にあたって本邦の古典を下敷きにしていくというのは非常によいと思う次第です。
そんな理屈はさておき、ヒロインの司がとにかくかわいいのです。タイトル通りなのです。このままいちゃこらしてくれるだけでも別によいのです。かわいいは正義

畑先生の策略がそこかしこにある

かわいいは正義、そして今後に垣間見える設定的なところなど、個人的に押さえておきたいことは以上ですが、それ以上に「トニカクカワイイ」は畑先生がまた実験を始めた*3感がすごいですね。
なんと言っても一番は「連載開始と同時に第1巻の発売日告知」なわけですが、畑先生のバックステージによれば8話まで収録して5月18日発売とのことで…。

トニカクカワイイ 1

トニカクカワイイ 1

Amazonで予約できるあたり、本当に戦術を練るのが好きなんだと思います。結婚発表のタイミングも練りに練ってのタイミングだろう、そして畑先生が連載始めるならあの人にもちょっとお願いしよう、みたいなことを読んでバックステージを読んでいたら、

でも僕も本当にサンデーが、刷り上がるまで知りませんでしたよ!

サンデーまんが家BACKSTAGE|畑 健二郎 Vol.434

あ、さすがに師匠にお願いするところまではできませんよね。失礼しました。あの読み切りについては、元気だったら明日か明後日に書きたい。マジで。トニカクカワイイの感想が全部吹っ飛んだので非常に難産です。
なお、畑先生のまんが家バックステージはネタバレ込みですので本編読後に読むと大変楽しいのですが、そこかしこに爆弾が仕掛けられておりますので、ご注意ください。特に、

ええ、ぶっちゃけ僕は二回も結婚しているので
その大変さは重々承知しております。

サンデーまんが家BACKSTAGE|畑 健二郎 Vol.434

このようなことをさらっと書くのは心臓に悪いよ!ほんとに!知らなかったよ!!そうだったんだ!
こういったマーケティングを仕掛けてくるのが畑先生だよなあ…と思いました、まる。

めでたしめでたしの後

第2話のサブタイトル*4も示唆的でしたが、バックステージで今回明確に語られたのが、「結婚してからが大変なのだ!だからその先を描くのだ!」ということでした。物語としては確かに結婚後を語るものが多くないことは確か*5で、しかも少年誌ではかなり稀だと思います。そこに踏み込んでいくということで、現時点で示されている「トニカクカワイイ」の物語の構造は大変シンプルですが、ナサと司の新婚生活がただの甘々いちゃこらということではなく、きっととか親戚とか上司とかお金とか、そういう結婚後の要素が少年誌で展開されることが期待されます。
少年誌でいいのか。それは。楽しみです。
とりあえずナサの両親がどう出てくるかというのが最初のポイント*6*7だと思いますが、楽しみにしております。あたしも子どもにキラキラネームをつけるのはやめた方がいいと思います。大人になっても恥ずかしくない名前を。

ともあれトニカクカワイイ、想像以上にとにかくかわいいので、来週も楽しみにしております!

*1:ついに枕詞が前作になってしまった…

*2:たとえば2話でナサが済むアパートの1階テナント

*3:インタビューをさせていただいた時に、「ハヤテのごとく!」が実験作であることを明言されていた

*4:「…したとさ めでたし めでたし」

*5:設定的に重くなりがちだからか、あっても青年誌か女性誌が多い感

*6:設定や展開的に司の親・親類というのは明かされるにしてもたぶん最後の方だと思う。

*7:結婚って自分たちだけではできないのよね…という個人的な感想もあります。

畑先生、ご結婚おめでとうございます!!

昨夜、いろいろ疲れ果てて寝ている間に、我らが畑健二郎先生が朝風理沙役かつ『それが声優!』の原作であった浅野真澄さんとご結婚なさったとの報告をされていたようです。

改めまして、畑先生、浅野さん、ご結婚おめでとうございます!!
今後ますますのご活躍とおふたりの幸運を祈念しております。

それにしても、新連載が始まる週の頭というタイミングでの発表に、畑先生の畑先生たる所以を感じずにはいられません。宣伝としては最高のタイミングですね…。久米田先生がいじりそうなニオイがします。

22:20追記:まさかのキャラ名を間違えていたので修正しました大変失礼いたしました。朝倉って音夢だろ(異論は認める)