明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

定刻発車

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

本屋で見つけて手に取ったらおもしろそうなので購入した本。
日本の電車がなぜ「1分と違わない」ダイヤで走っているのか、ということを、江戸時代から追っていって解き明かしていく作品。ストレートに伝わってきて、非常に勉強になりました。

「よいダイヤは遅れない」

という記述が何度かでてきたんですが(JR社員の話など)、ということは、尼崎脱線事故でやり玉にあがっていた福知山線のダイヤは、よいダイヤではなかった、ってことですな。*1納得。

この本を読んでから、運転士やダイヤを作る人など、鉄道を運営する人々の苦労が見えてきて、尊敬の念を持ちました。
うん、すごい。

*1:理由がそれだけでない、ということは百も承知です。ただ、遅れが恒常化している、大変な回復運転を運転士に強いるダイヤがよいダイヤではない、ということをこの作品が裏付けているわけですよ。