明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

昨夜、もう寝ると書いたのに、続きが気になって読み切ってしまいました。

この「夜のピクニック」は、全編がとある高校の一つの行事、それも「全校生徒が80kmを歩く」という行事の中で、最後の行事となる3年生たちの心の動きを追った小説なわけですが。
僕の出身高校にも似たような行事があって(距離は半分ですが)、そのときの記憶を久しぶりに思い出しました。

足をつったこと、先輩にマッサージをしてもらったこと、好きな女の子と話したこと…。

僕自身は、高校時代は部活三昧、もっと言えば山三昧だった(山岳部)ので、学校行事の印象が薄いんですよね。大会で文化祭も1回しかやってないし。
それでも、やっぱり高校時代には思い出がたくさん詰まっていて、「山三昧だった」って言いつつもいろんなことがあって…。久しぶりに高校時代を懐かしく感じました。
普段は地元とそんなにつながってる訳じゃないし、高校時代の友人より大学の時の友人のほうが大事に感じてたりしていても。

恩田陸が「ノスタルジーの魔術師」と言われている所以をまざまざと見せつけられました。

っていうか、このエントリ書きながら泣きそうになってる自分に、どうなの?って感じです。