明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

手紙

手紙 (文春文庫)

手紙 (文春文庫)

実家にあったので読んでみました。
重い話です。強盗殺人を犯してしまった兄が、弟に刑務所から毎月手紙を送ってくる。弟は、節目を迎えるたびに兄の存在によってさまざまな困難にぶつかる――。
果たして自分だったら。あるいは、周囲にいる誰かが。自分はいったいどうするのか。

今まで読んだ東野作品の中で最もミステリ的要素の少ない作品だと思いますが、それでもそういう要素を少しでも残すのはらしいなあ、と思いました。