明日はきっと。

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黒祠の島

黒祠の島 (祥伝社文庫)

黒祠の島 (祥伝社文庫)

職場の友人から借りて読了しました。感想は一応続きからにします。
その子が、この「黒祠」の描写はグロいと言っていたのでわくわくしながら読んだのですが、そう言う点では微妙でした。イマ現在「ひぐらしのなく頃に」を現在進行形だ、っていうのが大きいですw「黒祠」はせいぜい生きて磔にされているレベルなのに対して、「ひぐらし」は自分の爪で首を引っ掻いて失血死したり指の関節ごとに五寸釘を打ったり生きたままおなかを引き裂いて内蔵を取り出したりですから。
そういうグロネタはさておき、「黒祠」と「ひぐらし」は構造が似ていますよね。閉鎖的な島(村)とそこで崇められてきた宗教(オヤシロさま)。それを基にした人の死。「ひぐらし」はまだ解を始めるところなのでそこから先はわからないですけど。
「黒祠」は、そういう環境を使ってホラータッチなミステリを書いたんだな、という気がしました。完全なミステリだと思います。扱われているトリックはおおむねよくあるタイプですが、上手に使って「恐怖」を演出しているように思います。小野不由美おもしろいなあ。救いもありますし、そういう意味でもよかったです。

とはいえ、「ひぐらし」「黒祠」と結構死に方がグロいのが続いたので、明るい話が読みたくなってきました。なんかおすすめ、ないですか?