明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

キャラの人気と登場頻度に相関関係があるわけではない。

ちょっと悩んだ末に反応。
ヒナギクは要らないから咲夜・伊澄・西沢さんの出番を増やしてください。 - さくら日記 (※6/3019:00追記:リンク先記事は削除されたようです)
関連:ヒナギクは要らないから咲夜嬢のグッズを出してくれ - サクラ咲く夜に

グッズについては完全に同意なわけなんですが、サブキャラの本編での出番がヒナギクの人気によって減らされているっていうのはちょっと違うんじゃないかなと思うんですよ。
ハヤテのごとく!は、畑先生自身が言明している*1ように、「基本は1話完結だけどゆるやかな連続性をもたせている」物語で、ゆるやかに時が流れているお話です。バックステージで何度も出てくる「トゥルーエンド」に向けてお話が進んでいる作品なわけで、そこに至るまでに消化しなければならないエピソードというのが多数存在するんですよね。ちょうど今現在本編がハヤテの過去編真っ最中であるわけですが、これもまた、避けては通れないエピソードでしょう。こういったエピソードの積み重ねの先にエンディングがあるわけで、そのエピソードに誰が出てくるのか、という要素(すなわち出番)は読者人気とは関係ないところにあるものではないかと思います。
もちろん、週刊連載ですから打ち切りを避けるために読者がどのキャラを好きか、とかどういうタイプの話が好きかといったマーケティング的観点で必要になってくるお話もあるでしょう。よって、当初から人気の高かった桂ヒナギクというキャラクターの出番が増えた可能性は十分にあります。ですが、ヒナギクの出番が増えたことによって他のキャラの出番は減らされている(=ヒナギクが他キャラの出番を奪っている)のだろうか?と考えるとそうではないと思うのです。
たとえば、西沢さんはむしろヒナギクの恋愛における先駆者でありライバルであるという要素もあって、話がラブコメ寄りになったときに出てくることがかなり増えたような気がします。咲夜や伊澄は、ラブコメ寄りの回では出て来れない*2上に彼女たちが出ないとお屋敷回が成立しないわけではない*3ので、もともと出番が増えにくいキャラなのではないかとあたしは思います。ヒナギクはラブコメ回になるとかなり出てくるので、そのあたりの状況が「出番を奪っている」ように見えるのではないかという気がします。
上記リンク先で言及された、4月3日編*4でのハムヒナ話というのは、あたしもあのタイミングでやるのか…と思ってはいますが、「下田*5でできなかったエピソードを入れた」と畑先生がおっしゃっている*6ので、キャラの人気が4月3日編に影響しているわけではないでしょう。それがキャラ人気のせいに見えるのは、ちょっと穿ちすぎではないでしょうか?
つまり、キャラの人気と出番には、たいした関係なんてないと思うのです。出番はあくまでも、ストーリーの展開ありきのもので人気ありきではない。
一方で、グッズに関しては人気キャラに集中しすぎなくらい集中しているのが明らかです。ヒナギク、ナギ、マリアさん。この3人以外のキャラグッズって数えるほどしかないですよね。人気のあるキャラじゃないと採算が取れないと判断してのことだとは思いますし、それは理解できるものではあります。それがあからさますぎるのがよくないとは思うんですけどね…。

まあ、人気があってキャラを殺せなくなったとか、人気があって出番が増えたなんて例は枚挙にいとまがありませんけどね^^;あくまでも、今までのハヤテであたしが受ける印象の話ではありますが、でもメインヒロインとサブヒロインの区別をちゃんとしている畑先生が、人気を理由に大幅な出番の増減はしないんじゃないかなあと思うのです。
あたしたちは、畑先生がこの先どういう展開を紡ぎ出すのか、それをわくわくしながら待っていればいいのだと思います。

*1:1巻巻末のキャラクター紹介を参照のこと。

*2:フラグが立っていないので

*3:というよりも、いなくても成立する。差ハヤテとナギとマリアさんがいればよいのだから。

*4:138話〜146話

*5:112話〜123話

*6:バックステージVol.151参照。