明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

コミックマーケット92で『ハヤテのごとく!の夜会』を頒布します☆

タカヒナくんを中心とするサークル「白皇学院現視研」で、新刊『ハヤテのごとく!の夜会』を出すことになりました8/12(土)(2日目)、東チ-09bです。

製作協力は、明日はきっと。のきよさん、ぷらずまだっしゅ!のカームさんにお願いしています。
だって、二人とも「白皇学院現視研」のメンバーですから。

白皇学院現視研 C92に参加します! - タカヒナの日常境界線

タカヒナくんがメンバーだと言ってくれているので、ありがたくも5年前の『ハヤテのごとく!のお茶会』同様に企画初期から参加させていただいています。
コンテンツについてはまだ書けませんが、今後随時ティザーサイトに情報がアップされる予定ですので、ご期待いただけたら…!

なお、例によってあたしは当日は現地におりませんが、他のメンバーががんばって頒布してくれると思うんで、ぜひお立ち寄りください。
また、あたしのように、「コミケに行けないよ!」って方には、委託販売の予定もあります。
ハヤテの完結以降、Mac前には座っているのに更新していなかったのはひとえにこの原稿を書いていたからですが、連載期間13年という年月の重さをつくづく感じました。その感じた思いを、がんばってぶつけたつもりです。

詳細が出たらまたお知らせしたいと思いますが、ぜひぜひご期待ください。よろしくお願いいたします。

昨日のエントリ、更新してます。

昨日からまとめはじめた、ハヤテ最終巻感想まとめリンク集を更新しました。
あたしとしては、タカヒナくんのヒナ恋じゃない方を落としていたのが凡ミス中の凡ミスで、マジでやっちまった感を覚えていますが、それはそれとして。

ところで、そのタカヒナくんが


と言っていましたが、昨日は言わなかったけど、あれを最初に見た時、「また無茶させやがったな…」という感想が先でした。

そんな更新報告。

「ハヤテのごとく!」51巻&52巻(または総括)感想リンク集

最終巻が出て、ちらほら総括されている方がいらっしゃったので、最終回掲載直後に引き続き、自分メモに近い感じですが、感想をざっくりとまとめたいと思います。
ほら、明日はきっと。は「ハヤテのごとく!感想まとめブログ」だから…!(まだ言う)

注意書き

  • リンク先ネタバレ注意
  • 基本的には見つけたら更新します。
  • 最終回のときほど積極的には探さないので、もし書いているブログさんがあったら教えていただけると超☆うれしいです。
  • 6/20、2件追加
  • 6/22、1件追加

ここから本編

桂ヒナギク様へ - ヒナギク様に恋してるっ!!

初めて見た時の感想は、「凝ってるうううううううううう!」でした。
さすがの一言に尽きます。

【6/20追加】13年の集大成がここにある。 ハヤテのごとく!51-52巻 - タカヒナの日常境界線

タカヒナくんの総括記事を見落としていたあたしはうっかりさん*1です。

全52巻、全568話、その数字の大きさに「遠くにきちまったなー」という思いです。
だからこそ、ハヤテのごとく!の読者としての13年間の全てはここにあります。

13年の集大成がここにある。 ハヤテのごとく!51-52巻 - タカヒナの日常境界線

ずっと感想を書き続けてきたタカヒナくんが言うからこそ、同じ読者として言葉の重みを感じる次第です。

ゲームの戯言+α ハヤテのごとく!最終巻を読み終えての感想② メインヒロイン編

れろさんは最終回のときは感想を書いていらっしゃらなかったのですが、最終巻でばっちりシリーズを組んで書き始められたので嬉しい限りです。
全体総括のほうで、ナギとルカの同人誌対決について

もとより、同人編は明らかに異質で、ルカもあくまで同人編に必要な人材として登場した感があって、物語の本筋からは外れる・・・という感想をずっと抱いていて、最終章の展開でも、それがはっきりした感じはします。

ゲームの戯言+α ハヤテのごとく!最終巻を読み終えての感想② メインヒロイン編

と書かれてましたが、思ってたなら書こうよ!ノリノリでのっかったよ(元気だったら)!(書いてたらごめんなさい。)
それはそれとして、マリアさんについてのエントリがきっとまだあると思うので、それを楽しみに待ってます!

【6/20追加】ゲームの戯言+α ハヤテのごとく!最終巻を読み終えての感想③ マリアさん編

れろさん待ってたよマリアさんのエントリ…!

最後は美味しい所をマリアさんが持っていくという、本作でよく見られた展開が、最後の最後に用意してありました。マリアさんファンとしては、これ以上ないくらいマリアさんらしい終わり方になったなぁという点で、大変満足の行くエンディングを迎えた、そんな印象です。

ゲームの戯言+α ハヤテのごとく!最終巻を読み終えての感想③ マリアさん編

マリアさんのオチキャラとしての優秀さも言うまでもありませんが、同時にいい意味で美味しいところを持って行くキャラであることも間違いありません。マリアさんファンとして満足するエンディングだったとう着眼点、さすがでした。

ハヤテのごとく! 最終巻 51巻 52巻感想 - tanabeebanatの日記

id:tanabeebanatさんの「もしかしたら最後」の感想。

できれば116話最終ページだけでいいから柱も含め週刊連載そのまんまで売ってほしいなぁと思っています。

ハヤテのごとく! 最終巻 51巻 52巻感想 - tanabeebanatの日記

ここにはもう首を縦に振りまくりです(ヘドバン)。
それはそれとして、tanabeebanatさん、最後とは言わずに、思い出語りしてもいいと思うんですよ。もっとtanabeebanatさんの感想読みたいっす。

【6/22追加】脱力系無気力。:ハヤテのごとく!最終巻を迎えて。

28さん…!28さんが帰ってきた…!!(歓喜

そんな相当のブランク?がある中、つい先日に1巻から52巻まで
一気に読みましたのでその感想というかハヤテのごとく!という
作品に対しての感想なんかを書いていけたらなと思います。

脱力系無気力。:ハヤテのごとく!最終巻を迎えて。

ブランクがある中、一気読みした感想をこれから書かれるとのことで、楽しみにしています☆

*1:某界隈では#yunoiという。

ハヤテのいない水曜日

タイトルはオマージュです(挨拶)
さて、時間が流れるのは早いもので、「ハヤテのごとく!」最終回が掲載された週刊少年サンデー20号が発売されてからもう1週間がたち、21号が発売されました。
今日のお昼休み、あたしはいつもどおりにサンデーとマガジンを買って、デスクでサンデーを開き、そして何となく目次を見たあと、このようにつぶやきました。

休載でもなく、単に載っていない。だって、終わったから。これ以上ない最終回だったから。
わかっていても、なんだかんだで13年という連載期間の半分以上の期間を追いかけてきた自分にとって、「習慣と気持ち」というのはなかなか現実にはついていかないものだということを久々に実感しました。

感想と書く場の変遷

昨日、最終回の感想リンク集の更新を終えたあと、ハヤテブログを書いている(いた)人達と昔話をtwitterでしていましたが、13年という時間の中で、「感想を書く」、「感想を書く場」といったものが変わっていったんだなということを強く感じています。
感想を書いたり共有したりしたい人が一定数いて、ブログという個人が自分の感想を書いて見てもらうことができる媒体があることで、「作品の感想を書いて見てもらう」ということの敷居が低くなった時期が2000年代の最初の5年くらいにあったと思います。*1そして、作品の人気が高くなるにつれ、その作品について感想を書くブログが増え、リンクやトラックバックでブログ間の交流が増え、人が集まり、作品の人気にもつながる…というような正のスパイラルが起きやすい時期がありました。そして、『ハヤテのごとく!』も、まさに連載開始から見た目ふんだんに「分かる人にしか分からないネタ」が取り入れられたネット受けしやすい作品であったこと、キャラクターが魅力的だったこともあって、そういった正のスパイラルに乗っていったと考えられます。
それが、2008年〜2009年頃のtwitterの爆発的な普及で、その手軽さからブログからtwitterに活動の中心を移していった人が増え、「感想を書く」ことの敷居はさらに下がったけれども、ブログという媒体での発信は衰退していった…と思います。
そういったことを思ったので、




という流れになったわけなのですが、まあ、もしかしたらやるかもしれませんね。(折る前提のフラグ)

ということで、昨日立てたフラグを回収することを目的にした本日のエントリは以上です。
いやでもほんと、否応なしにもう続きは存在しない(畑先生が続編または番外編を描く気になった場合を除く)ことを突きつけられた1日だったということは間違いなくて、最終回からこの1週間のちょっとしたお祭り気分が飛んでいった、そんな感じです。はい。

*1:いわゆる『魔法先生ネギま!』界隈がその先鞭なように思います

ハヤテのごとく!最終話の各種ブログ感想リンク集

タカヒナさんが、今日こんな更新をされていました。

なんとなく気が向いたから、ブログもいくつか見て回ってみたんですが、

「なんだよ、更新してるじゃんかよw」

と思って、嬉しくなってしまった。

いやだって、基本的にハヤテの感想やってるハヤテブロガーって、
自分しかいないと思ってやってましたからね(実際はちらほら更新続けてる人いましたよ)。
だから、更新停止してた人とかハヤテ感想書かなくなった人達が、最終話だから書くか。となってくれたのが嬉しかったんです。

祭りの後の寂しさみたいなもの - タカヒナの日常境界線

そんなわけで、明日はきっと。は「ハヤテのごとく!感想まとめブログ」なので、せっかくだし最終回について感想を書いたブログさんの当該記事のリンク集をまとめようという企画です。
よろしければお付き合いください。

注意書き

  • Google先生で検索しましたが、結局昔から知ってるブログばかりになりました。
  • まだ、ハヤテのごとく!界隈の最大手・ぷらずまだっしゅ!が更新していませんし、回顧記事を書く予定の方もいらっしゃるので、来週のサンデーが出るくらいまでは様子を見ながらupdateしていく予定です。4/18で追加を終了しました。
  • 4/14に1つ追加しました。
  • 4/15に2つ追加しました。
  • 4/16に1つ追加しました。
  • 4/18に1つ追加しました

ここから本編

ハヤテのごとく!最終話【この何よりも広い星空の下で、君に話したいことがあるんだ】:360度の方針転換

こいんさんの最終回感想。感想以上に次の部分、

師匠の皮肉にまみれたコメントよりも強烈なのは、全52巻の作品をカラーの2ページにまとめた特集である。たった2ページにまとまる内容を52巻も続けた印象を与える……皮肉に見過ぎか。

言われてあたしもそう思いました。まあでも、素直に52巻の物語を2ページにまとめられるのはすごいと思います。これがマンガ編集者のスキルなのか…っ!

器用貧乏人間 ハヤテのごとく!最終話 二人にとってのハッピーエンド

今年もちゃんと咲夜の誕生日を祝ってて偉いなあと思った奥さんの感想。

残り話数のカウントダウンが始まってから今日まで、残り話数が毎週1話ずつ減っていく度に胸が締め付けられる思いでしたが、いざ最終話を読んだ今は、とても晴れやかな気分でした。

わかる。

手を繋いで歩いていこう。 ハヤテのごとく! 第568話(最終話) - タカヒナの日常境界線

タカヒナくんの最終話全体の感想。あたしの知る中で毎回ポジティブに感想を書き続けてきた数少ないブロガーであるタカヒナくんが記事の末尾に記した

最終話を受けてどうだったんだろう? というのはあるけど、
簡単に言えば、良かった、です。
もっと多くの言葉で表現したいのですが、しばらく時間が掛りそうです。

きっとこの最終話でも賛否両論あるんでしょう。
でも、私は、この最終話はとても満足です。

という言葉は、結構胸に来ました。

その告白の行方 ハヤテのごとく! 第568話(最終話) - ヒナギク様に恋してるっ!!

そんなタカヒナくんのヒナギク様限定感想。

ヒナギク様が、恋愛において、行動した。
それだけで充分です。

ほんとこれ。あえてあたしが付け加えるならば、ヒナギクが踏み出した一歩がとても大きなもので、そしてこれからさらにいい女の子になるに違いない、と思わせてくれる最高のコマでした。
それはそれとして、長年のヒナ祭り祭りお疲れ様でした。

この世のすべてをナギ倒せ | FOREVER ハヤテのごとく!

ナギファンクラブ会長・おきな!さんの感想。非常に満足されたという感想とともに書かれた

心残りとしてはハヤテとかナギたんの誕生日をかっ飛ばしたので、
できればその辺りを見たいな。っていうのがあったり。

という点についてはすごく頷いています。ハヤテの誕生日にナギはなにをプレゼントしたんだろう…?そこ、結構気になってるんですよね〜。

Moon of Samurai ハヤテのごとく! 最終話「この何よりも広い星空の下で、君に話したいことがあるんだ」

たとえどんなに納得いかないとしても、毎回感想を書き続けてきた士月さん(ほんとすごい)の最終話感想。最後の

うわべだけを見たらハヤテとナギがくっついたかと思ってしまうところだけれど、実際にはハヤテがナギに抱いているのはやはり恋愛感情ではなく保護欲求のままなので、ハッピーエンドではあってもいわゆる両想いエンドではありません。とはいえふたりの関係がおたがいの誤解がとけただけのものにとどまるか、あるいはハヤテにとってナギが守るべき存在から恋愛対象にかわるかはだれにもわかりません。ふたりが手をとりあって歩いてゆくさきは、なにも描かれていないまっ白な未来なのですから。

という部分は、優れた分析だと思います。
後日総評も書かれるとのことで、楽しみにしています。

しっぽきり 愛・おぼえていますから ハヤテのごとく! 感想

美尾さんの「ハヤテのごとく!」への思いと最終回の感想が綴られた良エントリ。個人的にまさか最終回にあわせて感想を書くとは思っていなかった方なので、なんだかうれしかったりしました。
最後の1段落、それあたし自身も思っています。仲間ですよ。盛大に批判したりしましたしね…(遠い目)

ハヤテのごとく! 最終回感想 - tanabeebanatの日記

トリは考察畑の大御所・id:tanabeebanatさんの感想ですが、実はこの企画、タカヒナくんの記事に触発されたんじゃなくて、tanabeebanatさんの感想を読んだ時に「マジかよ!」ってなったのがきっかけだったんですよね。
昨日のあたしの感想と、オチが丸被りです。うわあ☆
もっとも、意味合いはだいぶ異なりますが…。字面だけ見ればしっかり被ってて、最終回で感想書いてこういうことってあるのね、と思いました。

【4/14追加】ハヤテのごとく! 第568話(最終回)感想&雑感 : ヒナギクさんちの晩ご飯

グレパンさんがまさか更新しているとは思わず、今日タカヒナくんから教えてもらいました。

 その昔、ハヤテのごとくギャルゲー理論とかを唱えていた界隈的にはそうとしか言えないラストを迎えた気がします。

全力で頷くしかなかった「ハヤテのごとく!ギャルゲ」論者のあたしです。

【4/15追加】『ハヤテのごとく!』最終回!ハヤテとナギ様は永久に不滅です! | ヤマカム

マンガレビュー系サイト最大手たるヤマカムさんでも、最終章全体を通じてのレビューがアップされましたね!

それにしてもアレですね。昔は『ハヤテのごとく!』は大好きな作品で、『ニセコイ』ぐらい入れ込んでいたのですが、いつしかその情熱も消えてしまい、もうどんな展開をやろうと達観して読むようになってました…のに!終章はどーなんって感じですわ。

ニセコイと一緒にするのだけは…それだけは勘弁してください…。

【4/15追加】星屑の流星群ハヤテのごとく!最終話「この何よりも広い星空の下で、君に話したいことがあるんだ」感想

こちらは発売日当日の更新にもかかわらず、あたしのほうで探せていなかった出雲な花月さんの感想です。

その後の場面にリィン神父ぅううう!!!!
最後の最後で台詞無しとはいえ、
リィン神父の出番がぁああ!!!!!!

気づいてなかった…気づいてなかったよ父さん!確かに探したらいました。
しかしそこを思うと、東宮のぼっちゃんはどうな(ry

【4/16追加】終わり良ければ全て良し!13年間本当にありがとう!…という、ハヤテのごとく!最終話感想! - RisingForce-Zwei

以前いいんちょのおっぱいより大きいのは誰だ予想のまとめ記事で取り上げさせていただいたホワイト伍長さんの感想。

このラストは個人的には大いに納得できるものです。
前回に見せたナギの悲壮な覚悟がきちんと報われたこと。
そして、その覚悟を見たハヤテが何を思ったのか?について、きちんと答えが示されたこと。
勘違いから始まった【二人の物語】の終りとして、これ以上ないラストシーンだと思います。

最終回を評するにふさわしい4行だと思います。
なお、感想末尾のマリアさん関連ですが、バックステージで「非日常から戻ってきていない人」とされていることと、これまでどちらかというと日常側の人として描写されてきたことの違和感を踏まえて考える必要はあろうかと思います。答えが明かされることはないでしょうが…だからこそいっぱい考えられますよね!
あとたぶん、マリアさんはえいえんのさんじゅうh

【4/18追加】「ハヤテのごとく!」ずっと目指してきた、たったひとつのトゥルーエンド - ぷらずまだっしゅ!

もう1週間がたつぞ、というタイミングで、ハヤテ系ブログ最大手・ぷらずまだっしゅ!のようやく感想。最終話だけでなく、最終章全体についても触れられた良エントリです。

これまで一緒に過ごしてきた日々を、積み上げてきた思い出を肯定し、だからこそ今を肯定する。自分が望んでいたものと今が少し違っていたとしても、それでも間違ってなどいないのだと。

最終話を表現するすばらしい文章だと思いました。あたしにはここまできれいに表現できないなあ。

蛇足(4/18)

更新してないサイトとして名指しされてた\(^o^)/

「ハヤテのごとく!」ずっと目指してきた、たったひとつのトゥルーエンド - ぷらずまだっしゅ!


感想を書くブログも少なくなり、そもそも更新すらされなくなったブログも多い中、自分も含めて最終話の感想を書くために戻ってきた人がいることがなんだかうれしかった1週間でした。
まるでお祭りのような。そんな気持ちです。このリンク集のトリがカームくんなのが、なんともハヤテ系ブログっぽくて結果的にはよかったよね☆

「終わり」は「はじまり」

4月12日発売の週刊少年サンデー第20号で、ハヤテのごとく!がついに最終回を迎えました。
13年・550回超え・単行本50巻超え。その積み重ねを続けてこられた畑先生に、一読者として御礼と敬意を表したいと、素直にそう思っています。
畑先生、本当にお疲れ様でした。

ハヤテのごとく!を中心に書いてきた時間は決して長くない当ブログですが*1、感想を書いていなくてもずっと追いかけてきた作品なので、最終回を読んで時間がたった今になってもなかなか整理がつきません。
でも、最終回。最終回は今なので、今日は最終回を読んだ感想をそのままアップします。
作品全体を通じた振り返り的なものは、日を改めて整理して書きたいと思っています。はい。

主人公の選択が物語を動かす

さて、今から7年も前のことですが、ハヤテの過去が描かれたゴールデンウィーク編の総括として、あたしはこのような記事を書きました。

主人公とは何なのでしょうか。自分が決めるべきことを「決めない」主人公は、物語の主人公たり得るのでしょうか。根本的な疑問を、あたしはどうしても持ってしまいます。

綾崎ハヤテが主人公である意味は何なのか―――ということを。

主人公が決めない、ということ - 明日はきっと。

このとき、あたしはこの「ハヤテのごとく!」という物語を、ギャルゲーの文法を導入した『ヒロインの物語』となっていることに強く反発しています。今読んでも、この時期のハヤテというキャラクターからは意思を感じられません。やっぱり、「ヒロインが決めたことを追認する」という要素が本作の前半から中盤の終わりにかけて特に多くて、それはハヤテが「執事だから」という理由があったとしても、いまいち納得しきれずにいました。
それが、最終章の中で大きな感情の振れを経てたどり着いた最終回で、ついにハヤテが『選択』した―――。とてもうれしかったです。そして、この『選択』の意味は、500を超えるエピソードを積み重ねてきたことの意義と、その積み上げによるバックボーンを持った「物語的に強度の高い」主人公の誕生と終わりであるのでは、と考えます。逆説的にいえば、『ハヤテのごとく!』という作品において、自ら選択することのできる主人公の誕生は、すなわち物語の終わりであるということで、もっと言えば、ハヤテが何かを選択できる強さを持ったら、その時点で物語としてはほぼ終わりだったのであろう、そういう意味できちんと「少年の成長物語である」と言うことができるのだ、とそのように感じました。

綾崎ハヤテは、選んだ。選ぶことができるようになった。それこそが、物語の最終到達点なのだと。そして、彼が主人公なのだと。
そこに残る余韻は、とても気持ちの良いものだったと思います。

余談

と、ここまで書いたところで、長らく見てなかったまんが家BACKSTAGEを見て、Vol.431でそのまま直球で畑先生に語られててうわあ…ってなりました。

物語の終わりは読者にとっての始まりである

この最終回の先が描かれることはおそらくないと思いますが、この先を想像することは自由なわけで、ある意味読者にとってはここからスタートできると言ってもよいのではと考える次第です。
「終わりは始まり」という言葉は、あたしの中では、SIAM SHADEの2002年の解散LIVE「START&STAND UP」のMCで発せられた言葉としてこの20年、ずっと心に残ってきたものです。
今回、ハヤテのごとく!最終回を読んでいるときに、「終わったんだな…」という気持ちと同時にこの言葉が浮かんできて、この先のハヤテとナギたちを思うことは自由で、ある意味始まりなんだな…と。
そのことを胸に、最終回に出てこなかったキャラクター達も含めて、愛すべきハヤテのごとく!の登場人物のこれからをあれこれ想像して楽しんでいきたいと思っています。

そう、俺たちの戦いは今日から始まったんだ…!(オチ)

おわりに

ハヤテのごとく!」という作品に出会わなければ、このブログがこんなに大きくなることはなかったし、ネットを通じたたくさんの友達に大人になってからも恵まれるといううれしいことはなかったでしょう。そういった点でも、畑先生と「ハヤテのごとく!」という作品へは、感謝の言葉しかありません。
本当にありがとうございました。

*1:実質100話頃〜200話あたりまでで、あとは突発的…

ハヤテのごとく!558話:「1/16」がもたらしたもの

ハヤテにおける「見開き」

ハヤテのごとく!」という作品において、見開きを活用したコマ割りがとても大切に使われていることは、論を待たないと思います。たとえば、あたしが真面目に感想を書いていた*1100話前後から200話あたりまでに限定しても、98話*2や116話*3など、主に「(サブ)ヒロインが恋を自覚する」など、個々のキャラクターがそれまで状況や心情から1歩踏み出すような、重要な局面で使われてきました。あの頃、「各キャラにつき1つ見開きがあるのではないか?」という話題もあったような、なかったような。ともあれ、そういった大事な使われ方をしてきました。

懐かしい展開からの大展開

冒頭から「ハヤテのごとく!」における見開きについて書いてきましたが、今週のサンデーに掲載された「ハヤテのごとく!第558話『THANK YOU, BABY』」に見開きがあった訳ではありません。
先週の引き――マリアさんがナギに「楽しいことをしよう」と提案した結果が今週の冒頭。三千院*4で釣りをし、ギャグマンガらしさあふれ、なつかしさにあふれた展開をしました。

しかし、その次のページをめくったとき、手が止まりました。そこには、あえてほとんど背景が描かれていない1ページの中で、マリアさんが「楽しかった。」と言いながら笑顔を浮かべていました。
白いページに、楽しかった、と笑顔を見せるマリアさん
意味深でした。ただただ意味深でした。
もともと描き込みの多い作品で、あえて背景を欠落させているのです。何かあるに決まっています。
その後ナギのモノローグで時間が進み、ハヤテの誕生日がある11月をすべてスキップしてナギの誕生日を迎え、そしてその翌日、マリアさんは手紙を残して姿を消す―――。

558話がもたらしたもの

今回は、ナギにとってのこれまでの日常を一変させるための重要な回でした。最終章の開始直後、ナギが「王族の庭城」へ至って「今まで通りの日常」を再現していることが示唆されていますが、そこに至る大事なキーポイントであろうといえます。今回以降、物語は佳境を迎えることは間違いありません。
それは今後の楽しみと言えますが、それにしてもマリアさんです。
あの白背景の1ページは、完全に「ナギにとっての思い出の1枚」になるであろうものでした。マリアさんの見開きは12月24日だろう、などという予想は一応まだ可能ですが、それはそれとして12月24日という作品で最も重要視されてきた日付を前に、このような形でマリアさんを印象づけて姿を消す、ということはまったく想像もしていませんでした。
また、すでに書きましたが、あの1ページ以降はほぼナギのモノローグで進みました。時間も進みました。ナギの誕生パーティーですら1コマでした。ナギが喫茶どんぐりで稼いだバイト代でハヤテにプレゼントするというフラグは回収されたのか、細々とした疑問を覚える間もありません。
1話16ページ。その中のたった1ページで「ハヤテのごとく!」全体の潮目が変わった、あたしはそう感じました。

最終章。間延びせず一気に駆け抜けてしまいそうな、そんな気がしてきます。
来週に期待です。

*1:最近のはちゃんと覚えていない

*2:10巻2話「THE HEADY FEELING OF FREEDOM」

*3:11巻9話「夢の中より夢のよう」

*4:85話(8巻11話)「昔、魚は釣りバカ大将みたいに釣るのが普通だと思ってました」で登場した湖。夕飯のおかずが決まるという設定は未だに生きてたことが今回判明し驚愕。