明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

在外邦人の選挙権制限、最高裁が違憲判決

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000006-yom-soci

元法律を学んだものとして。

久しぶりに見たような気がする、最高裁大法廷の違憲判決。11/14っていうのも久しぶりなような。何よりも

最高裁が法律の規定を違憲と判断したのは、2002年の郵便法違憲判決以来、戦後7件目で、立法不作為(怠慢)について最高裁が国の賠償責任を認めたのは初めて。

立法不作為を最高裁が認めるなんて、信じられません。

 判決はまず、「憲法の趣旨に照らすと、国民の選挙権の制限は、選挙の公正の確保のためにやむを得ない場合に限られる」との初判断を示した。そのうえで、現在の公選法が、候補者の情報を伝える困難さなどを理由に選挙権を制限している点について、「通信手段が発達し、情報伝達が著しく困難とは言えないから、やむを得ない制限とは言えず、違憲だ」と述べた。

至極まっとうな意見。特に、後半の通信手段の下りのところは、ネット社会となんた今日の状況に即していて、最高裁の頭の固い裁判官の11人が示した判断とは思えないくらい。

この判決をきっかけにして、ネット選挙が解禁されればいいのになあ。