明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

邪魅の雫

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

邪魅の雫 (講談社ノベルス)

昨日、結局およそ4時間強で読了しました。やはりおもしろいです。
前作「陰摩羅鬼の瑕」の端役が重要な役割をふられているので、文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)とさほど間をおかず読めたのが幸いでした。でも、1ヶ月弱の間に忘れているようなキャラクターなので、陰摩羅鬼の瑕を読み直しました…^^;
感想は若干ネタバレを含むので「続きを読む」記法で隠します。。。

読んでいくと、結構すぐに今回は「連続殺人」の「連続」の概念についてつっついているのだな、と思いました。そういう意味では、タネはあっさりしているのかなと思いましたし、結末もおおむね予想通りでした。こういうことって滅多にないですけどw
でも、へたれミステリ好きの僕でもある程度予測できるような内容でありながら、ちゃんと何箇所も「驚かせる」部分を準備し、かつさまざまな「問いかけ」をしてあるところはさすが京極夏彦であります。