ハナシがちがう！笑酔亭梅寿謎解噺

ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺 (集英社文庫)

父親がここ数年落語にはまっていて、その影響もあってか買ってみた本。早い話がジャケ買いです。話は違いますがジャケ買いを一発変換しましたよATOK。これだからATOKはやめられません。
それはさておき、上方落語をモチーフに短編ミステリを集めたといえる本作ですが、とてもおもしろかったです。各編には古典の演題がついていて、それをもとにして事件が起こるという形式ですが、読んでいくうちに、いや、これは別に事件はいらないから落語をもっとせい！っていうようになっていくくらいおもしろかったです。落語っておもしろいんですね〜。主人公の竜二が古典落語の魅力にはまっていくのと同じように、読者もその魅力がわかっていく、上手な作りになっています。

今度父親から借りてみよう。