明日はきっと。

本やマンガのレビューなど。

Really?Really!感想(ネタバレ含みます。)

   この世には不思議なことなど何もないのだよ。」

「それならきみは、僕が今日、なぜこれほど眠気に襲われていたのかわかるというのかい?」

     きみのことだ。おそらく昨夜の更新を終えてから始めた「Really?Really!」が結局やめられなくて、最後まで遊んでしまったというところだろう。    ほら、なぜわかる、という顔をしている   

京極風に書き出してみましたが、まあ、書いてあるとおりでして。寝不足な今日です。何時まで起きていたかは聞かないでplz。眠れない、とか書くとMMRを思い出します。

前置きはさておき、とりあえず「Really?Really!」が一通り終わったので感想書きます。エロゲなので読みたい方だけ、続きを読むからどうぞ。

システム

「塗り替えられた楓の記憶を取り戻す」のが「Really?Really!リアリアと略します。以下同じ。)」のシステムの根幹。楓の偽りの記憶世界で、外部から来た人たち(=稟たち)が持っている「正しい」記憶との齟齬を、「キーワード」として認識して「記憶の中心」で楓にぶつける。効果があれば修正される。

どうもどこかでやったことがあるシステムだと思っていたのですが、何のことはない。カプコンの「逆転裁判」じゃん!これだけで上の3行を語れてしまう。もう、これ以上的確に表現する言葉がありません。しかも、ちゃんと齟齬ある楓の言葉に突きつけないと失敗になってしまうという妙なシビアさがあります。リトライ可能ですが。
総じて、「徐々に飽きてくる」システム。

キャラクター

SHUFFLE!」と「Tick!Tack!」をやってれば、八重桜以外のキャラは語らずともわかるでしょう。僕は「Tick!Tack!」はやってませんが。
SHUFFLE!」の一種異様なハイテンションを支える緑葉樹と麻弓=タイムがリアリアでもいい味出し過ぎです。特に麻弓がすごすぎる。すごすぎるけど、追加されている立ち絵がいまいち麻弓っぽくない気がすごくするし、イベント絵の麻弓は麻弓に見えないときが多いですが。
稟のもう一人の幼なじみ・八重桜もおいしい役どころと言えるような。僕は結構スキです。稟にふられるってわかってても告白するところとか。顔はもろに「それは舞い散る桜のように」の星崎希望で、名字で呼ばれるとなんだか「それ散る」の八重樫つばさの呼ばれ方を思い出させる感じでした。
亜沙さんについてはもはや言及する必要を感じないほど。やっぱり亜沙さんスキだ(*´Д`*)長髪亜沙さんは凶悪でしたが、後半まで粘られると少し微妙。やはり亜沙さんはショートでないと。

メインヒロインたる楓について触れないのは、やっぱり越えられない壁があるからで。やはり、幼なじみキャラは藤枝保奈美が最強だろうなあ。

ストーリー

リアリアのストーリーって、結局のところ「SHUFFLE!」で亜沙さんに稟の回想という形で、ごく簡単に語られただけだった、「以前の稟と楓の関係」を描く点につきると思うのですよ。正直、それがおそらく買ってしまった最大の理由だったろうし。
小説版を立ち読みで読んでいるので、もちろんわかっていることではあるのですが、それをNavelのスタッフがもろにやった、という点で買ってしまったとも言えます。
あり得ない話だと思います(特にずっと楓がだまされ続けるっていうのは…)。でも、なんだか稟に感情移入してしまったみたいで、楓父が楓に「真実」を語るところとか、あれ、なんだか目頭が熱いよお父さんみたいな感じでした。僕にしては珍しいです。特にエロゲだと。稟がずっと我慢してきたっていうのが、なんだかわかるような気がして。失いたくないから自分を犠牲にする、ってなかなかできないしやろうとも思わないしそもそも自己犠牲なんてつゆほども思っていないけど、でもちょっとカッコイイとも。

もちろん、バーベナ時代もかなり出てきますし、バーベナ時代の方が笑える要素が大きいのですが、結局、樹や麻弓やカレハ先輩や紅女史を出すための方策にすぎないと言い切れるような。それでも、入学式のエピソードとか、ピクニックのあとの神王と魔王登場とかは、おなかを抱えて笑わさせていただきました。

その他

樹とか麻弓のやりとりで、いろいろなパロディを確認しました。「SHUFFLE!」のときは抑制していたんだな、という印象。

総論

SHUFFLE!」のファン、特に楓・亜沙さん・麻弓・紅女史のどれかがスキな人には勧めますが、それ以外の方には勧めにくいです。Airsちゃんが

だって、ファンディスクだろ?

って言うとおりだと思いますので。